八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百五十七話 イタワッチさんの好きなものその二
「イワン雷帝みたいに」
「あの怖い人よね」
「もう街単位で殺すとか」
雷帝は本当にこんなことをした。
「あと趣味が拷問とかね、かっとなってね」
「人を殺すとかよね」
「もう無茶苦茶な人だったから」
「おかしな人だったの?」
「子供の頃からそうだったみたいだからね」
動物を殺したり取り巻きを従えて乱暴狼藉をしたりだ。
「暴君の要素がね」
「凄かったのね」
「普通の国じゃいないタイプだよ」
近いのはブラド四世だろうか、ドラキュラ伯爵のモデルになったことでも有名な串刺し公だ。この人も残虐でその通りなの通り串刺し刑が大好きだった。
「勿論日本にもね」
「というか日本って残虐な要素薄いわよね」
「ああ、歴史的にね」
「血生臭いお話滅茶苦茶少ないわね」
「新選組も切った張ったでね」
「裏切り裏切られでも」
「残虐さはね」
この要素はだ。
「情報を白状させる為に拷問はしたけれど」
「あれよね、足に針を通してそこに蝋を入れる」
溶かしたそれをだ。
「それ位よね」
「世界的に見ればもっと恐ろしい拷問多いからね」
「イスラムもそうしたお話ないけれど」
これはムスリムはコーランにある以外のことはしないからだ、死刑だけでなく拷問もそうであったのだ。
「日本って一番怖い拷問でそれよね」
「というか厳しい拷問は」
それはだ。
「江戸時代だと老中の許可が必要だったし石責めもね」
「時代劇とかで出て来る」
「あれも奉行の許可が必要だったから」
「与力さんや同心さんの判断で出来なかったのね」
「叩く位はしたけれど」
それでもだ。
「一番きつい海老責めでもね」
「許可が必要だったのね」
「死罪も」
これもだ。
「老中の許可が必要だったから」
「歯止めが効いたのね」
「それに海老責めも」
一番きつい拷問であったこれもだ。
「中国とか欧州の拷問と比べたら」
「ずっとましよね」
「そんな風だからね」
「信長さんも」
日本の歴史で一番残酷だったと言われる人もだ。
「実は、だからね」
「降った敵は許していたのよね」
「無闇な殺戮はしなかったから」
比叡山でも実は焼いたのは一部だったらしいし殺してもそれは最低限に抑える間違っても領民に危害を加える様な人ではなかったのだ。
「だからね」
「雷帝とはよね」
「全く違ったから」
「そうよね」
「殺し方も殺した数も」
「大人しいのね」
「あの冷酷な頼朝さんも」
僕はこう思っている、この人については。
「あとこの人並に不人気な井伊直弼さんも」
「今回の文化祭でもよく言われてないわね」
「どうも彦根の人が殆どいなかったらしくて」
井伊直弼さんの地元だ、もっと言えば地元以外ではよく言われることのないというある意味凄い人だ。
「それでね」
「どのクラスも扱うとしたら」
「ボロクソだったんだ」
独善的だの頭が固いだの独裁者だの人の話を聞かなかっただの厳罰一辺倒だっただの今回の文化祭で言われていた、そして絶対に自業自得と言われた。
「本当に」
「そうなのね」
「それでそんな人でも」
今回の文化祭きっての不人気人物でもだ。
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