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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十七話 イタワッチさんの好きなものその一

               第二百五十七話  イタワッチさんの好きなもの
 イタワッチさんはオートバイのエンジンのところを観ながら僕に話してくれた。
「このオートバイ四ストなの」
「そっちなんだ」
「そう、私こっちなのよ」
 四スト派だというのだ。
「ニストはすぐにエンジンかかってね」
「力も出るね」
「けれどね」
「四ストの方が安定感あるから」
「こっちの方なの」
「そうなんだね」
「それでね」
 オートバイの話からさらにしてくれた。
「世の中のこともね」
「安定感なんだ」
「そんな革命とかね」
「沢山の人が死んだりして」
「国が滅茶苦茶になって」
「変な人が政権に就くとか」
「そうなりかねないものよりもね」
 それよりもというのだ。
「徐々にでも確実にね」
「ことが進む方がいいんだ」
「一気に最強フォームになるよりも」
 今度は特撮の例えだった。
「徐々にね」
「変身していってだね」
「フォームを増やしていって」
「そしてだね」
「最強フォームになる」
「それでいいっていうんだね」
「五十話あったら三十六話位で出ても」
 その最強フォームつまり社会変革の成功がだ。
「いいでしょ」
「そう思うんだね」
「いきなり十三話位で最強フォームになるとか」
「そんな展開はないね」
「そうでしょ」
「むしろ最終決戦まで出さなかった場合もね」
 何と四十九話の最終決戦で出た、それまで主人公がその姿に変身することさえなかった程であった。
「あったし」
「それは遅いと思うけれど」
「それでもなんだ」
「変に急ぐよりも」
「徐々にだね」
「やっていったらね」
 それでというのだ。
「いいのよ」
「実際十三話でいきなり最強フォームとか」
「したらおかしなことになるでしょ」
「うん、もう後がね」
 その後の展開がだ。
「おかしくなるよ」
「敵のバランスとかね」
「それで変身する方も」
「最強フォームってリスクあったりするでしょ」
「強い力だから」
 それが為にだ。
「もうね」
「そんな力をいきなり手に入れたら」
「副作用があるね」
「ロシア革命なんて特にだったじゃない」
「うん、沢山の人が死んで」
 内戦とその中での粛清、食料の強制徴収による大飢饉とかでだ。
「それで出て来たのは」
「スターリンよね」
「レーニンも調べたら大概だったけれど」
 この人も多くの人を粛清で殺している、その時に活躍したのがチェーカを率いるジェルチンスキーでチェーカがKGBの元になった。
「スターリンはね」
「問題外でしょ」
「それこそね」
 伊達にヒトラーと並ぶ独裁者とは言われていない、しかもロシアだからもう一つ要素がある。
 そしてその要素をだ、僕はイタワッチさんに話した。 
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