八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百五十五話 沢山飲まないとその八
「それでもね」
「それぞれ別れてだね」
「プロレスしてたの」
「やっぱり今回の文化祭はね」
僕はモンセラさんに答えた。
「テーマが幕末、維新だから」
「その服になるって言われて」
「それで着たんだね」
「私リングコスチューム膝までのスパッツだけれど」
所謂レスリングパンツでないというのだ。
「レオタードでもなくて」
「昔の女子プロレスと違うね」
「ええ、普段の練習の時はジャージで」
「リングではスパッツなんだ」
「赤地にキラキラの」
「それで覆面だね」
「コスチュームとマスクは変えてないけれど」
それでもというのだ。
「そうしてね」
「今回も試合していたんだ」
「そうだったの、それでね」
「新選組の服をガウンにして」
「リングに出たのよ」
「そうだったんだね」
「それで当時の日本人は」
僕にあらためて言ってきた。
「今よりずっと小柄だったのよね」
「西郷さんや大久保さんは大きかったけれど」
西郷さんは一七八、大久保さんは一七七あった。今から見ても結構な背の高さだと思う。それも外国の人から見ても。
「他の人達はね」
「あまり、だったのよね」
「もう西郷さん位あったら」
それこそだ。
「大男だったんだ」
「大きかったのね」
「さっきお話した声優さんでも」
業界の中でも小柄で有名なこの人もだ。
「普通位だったんだ」
「そうだったのね」
「男の人で一五五位で普通だったから」
「一五五でなの」
「そうだったからね」
今から考えると信じられないけれどだ。
「女の人で一四七だと」
「一四五ないんじゃ」
「公式発表はそうだから」
あくまで公式発表だ、実際はどうかは知らない。
「それでね」
「そう言ったのね」
「うん、まあとにかくそれ位だったら」
実は僕もあの人は今も一四五ないと思っているけれどだ、あと巨乳の役が多い脚線美の声優さんも実は一五五位で案外小柄だったりする。
「当時は普通だったんだ」
「そうだったのね」
「江戸時代は栄養の関係で」
「日本人小さかったのね」
「というか昔の人達は」
それこそだ。
「皆ね」
「どの国の人達もなのね」
「小さかったよ、ナポレオンも小さかったっていうけれど」
よく小柄と言われるけれどだ。
「一六四とか一六七とかね」
「どっちにしても一六〇代ね」
「そうだったけれど」
今のフランス人の基準だと小柄でもだ。
「当時のフランス人の平均身長は一六〇だから」
「むしろ高い方?」
「近衛兵の入隊基準が一七八以上で」
当時のフランス人から見るとかなり高い。
「周りの将軍が大きい人多かったから」
「小さいって思われてたの」
「髭の小男さんもね」
ヒトラーのことだ、言うまでもなく。
「実は一七二とか一七五とか」
「大きかったのね」
「当時のドイツ人の平均あったから」
だから動画を観ると決して小さくはない、どう見ても普通位だ。
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