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ワールドトリガー~希望の架け橋~

作者:スズ
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第2話


決まってからは早かった。


主に両親のはりきりによって


というか千晶には「こっちは自分たちが準備進めとくからあんたは編入試験の勉強でもやりなさい」と自室に追いやられてしまった。



張本人なのに完全蚊帳の外である。




「(というか、どんな問題が出るのか、六頴館の授業スピードもわからないのにどう勉強すれと!?)」


内心そう思いつつも、勉強のやり方を頭で組み立てていく。


これが模擬試験でも上位に入る男の違いである。




そうしているうちに夏休みに入っていった。終業式には今までのクラスメイト別れの挨拶を済ませた。




そして試験前日。


「それじゃ、行ってくるな」

「えぇ、行ってらっしゃい」

「気をつけてな!」


三門市に向かうのであった。



三門市に到着後ホテルのチェックインを済ませ、9月から過ごすであろう。そして小学5年生まで過ごしてきた故郷を散策するためホテルを出発した。



「(ここが今の三門・・・・・)」


あたりを見渡しながら一つ一つ昔とのすり合わせ、そして今現在の街並みを記憶していく。



だいぶ復旧してきたようだがまだまだ爪痕を残していた。
約四年前、突如人々を襲った巨大な怪物。一日にして三門が惨状に変わった。当時すでに引っ越して三門から去っていた神崎には当然被害がなかったが、この事件は全国放送で流れていたため耳に入っていた。自分だけでなく母や父も唖然としていたのは覚えている。


その時のを思い出しながら歩いていると何やら大きな塀に当たった。


「(おかしいな・・・・こっちも確か道はあったはずなのに)」




「おーい、おまえさん。そこは危ないよ!!」


大きな声に驚いて振り向くと、年配のおばあさんが読んでいた。


塀から離れて近づくとおばあさんはほっとしたような表情を浮かべた。


「そこから先は警戒区域内だよ決して入っちゃいけないよ」


「そうだったんですか。すみませんもう少しでこちらに引っ越しするのですが今日は先立って高校の編入試験を受けに来ただけなんですよ。」


「そうかい・・・・まぁあの日から結構変わっちまってねぇ。今もなお苦しい思いをしている人は多い」


行ける場所も減ってしまったからねぇ。


そういって遠くを見つめるおばぁさん。


せっかくだからと目の端に移っている建物について聞いてみることにした。



「あの、あそこにある大きな建物ってなんですか?」


「ん?あぁ、あれはボーダー本部だよ。今でも出てくるネイバーを相手にしてくれている組織だ。」


そこに所属している戦闘員が中高生なのは複雑だが、どうやら若いものでしか対抗手段がなきゃなんも言えないしねぇ



そういって苦笑いするおばぁさんにお礼をいい、その場を後にした。


「(ボーダー・・・・・か・・・・・)」





探索を終えた神崎は、ついでに母・千里がピックアップしてくれたアパートを確認することにした。
ちなみにあっさりとアパートが決まり手続きを済ませることができた。次に来るときはこのアパートに引っ越す時である。



やることを済ませた神崎はホテルに戻り次の日に備え早めに就寝することにした。





翌日



朝から、編入試験を受けていた。結果はわからないが割といい線言っていると思う。



そして、ボーダーの申込書をもらい岐路につくのだった。






 
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