八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百五十四話 歌の後でその十
「最悪の事態になるから」
「十字軍みたいに」
「もうあれもね」
中近東への七回のものだけでなかった、リトアリアの方への北方十字軍とか南フランスへのアルビジョワ十字軍もあったがどれも虐殺がセットだった。
「酷いし」
「中南米への侵略とか」
「そっちも酷かったね」
「あんなことは私も絶対に反対だから」
「だからモスクにもだね」
「フィリピンもムスリムの人いるし」
カトリックの人が多いけれどだ。
「ご近所付き合いもあるしね」
「ご近所っていうと」
「だから同じ東南アジアのね」
「ああ、タイとかだね」
「そう、あとベトナムとかインドネシアとか」
「そうした国々とだね」
「お付き合いあるけれど」
これがというのだ。
「結構以上に深いから」
「ASEANの中でね」
「経済とかだけじゃなくてね」
「何かと交流深いよね」
「だからね」
そうしたお付き合いがあるからだというのだ。
「仏教とかイスラム教にもね」
「寛容なんだね」
「私はね、他の宗教と認めないとかフィリピンにはね」
「あまりないよね」
「あっても強くないから」
少なくとも戦争したり認めないとかそういうところまではいかないみたいだ、フィリピンの人達も寛容だ。
「だからね」
「じゃあモスクも言って」
「一度お話を聞いてみることもね」
このこともというのだ。
「悪くないわね、ただね」
「ただ?」
「考えてみたらメイドも」
テレサさんは今のメイド部の話もした。
「イギリスよね」
「ああ、イギリスといえば」
「プロテスタントよね」
「国教会はね」
イギリスの主な宗派のこれはだ。
「国王を首長とするね」
「そうよね」
「カトリックじゃないよ」
「というかカトリックと揉めたわね」
「結構以上に酷い理由でね」
王様が離婚したいとか言い出してだ、この時のヘンリー八世という王様がまた随分ととんでもなかったりする。
「揉めてね」
「国教会出来たのよね」
「うん、それでね」
「カトリックとは疎遠よね」
「もうカトリックを認めるかで」
日本ではカトリックもプロテスタントも同じという考えだけれどだ、同じキリスト教と考えているのだ。
「揉めたけれど」
「だからね」
「メイドさんもね」
「そのイギリスのものなら」
「ちょっと、だね」
「違うわね、カトリックの人も多かったみたいだけれど」
アイルランドからの人も多くてだ、この国はカトリックなのだ。
「それでもね」
「イギリスだったら国教会で」
「カトリックじゃないわね、けれどね」
「フィリピンの人ってメイドになること多いし」
「もうそうしたことにね」
「一々こだわらないよね」
「そうなのよね」
こう僕に話してくれた。
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