夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百十九話 中立条約締結その四
「そうでもしないと」
「復活出来へんのやね」
「そう、お酒が残ってると」
即ち二日酔いのままではというのだ。
「どうにもならないから」
「それでやね」
「こうした日は目を覚ますと何とか」
「まずお風呂場に行くんやね」
「さもないと一日辛いままだから」
それ故にというのだ。
「お風呂場に行って」
「お風呂に入ってやね」
「お酒を抜くの」
「そうしてるんやね」
「湯舟かサウナに入れば」
それでというのだ。
「何とか復活出来るから」
「今日もそうしてるんやね」
「そう、そしてそれは」
「中里君や芥川君もやね」
「八人で何とか必死にお風呂場に行ってるのを見たわ」
今日のことである、中里達は朝起きるとまずは死にそうな顔で文字通り這う様にして風呂場に向かったのだ。
「そして今絶対に」
「お酒抜いてるんやね」
「そうしている筈よ」
シェリルの言葉通りだった、中里達太平洋の神星の男達は今はそれぞれ腰にタオル用のタオルを巻いた状態でサウナにいた。そこで汗を思いきりかいていた。
その中でだ、芥川は生き返っているという顔で言った。
「いや、ここまで来るだけでもな」
「苦労するな、毎日」
中里が芥川の左横から彼に応えた。
「ほんまにな」
「ああ、けどな」
「こうしてやな」
「サウナに入るとな」
「それか湯舟にな」
「そこから復活出来るわ」
即ち二日酔いを解消出来るというのだ。
「実際酒凄い勢いで抜けてるわ」
「ほんまにそやな」
「シャワーだけやと」
トウェインが言ってきた。
「こうはいかんからな」
「そやろ、シャワーだけやとな」
「汗かかんからな」
「水浴びただけでも酒抜けるけどな」
芥川はそれでも一定の効果はあることは認めた。
「けどな」
「それでもな、汗かかんからな」
「それでや」
「酒抜けるのにも限度あるな」
「そこがネックや」
「ほんまにそやな」
「けどな」
「こうしてやな」
「今酒抜けてる」
実際にとだ、芥川は話した。
「サウナに入るとな」
「ほんま凄い勢いで抜けるな」
メルヴィルも汗をかきつつ言う、全員汗が玉から滝になってそのうえで流れ続けている。その分酒も抜けている。
「ええ感じや」
「そやろ、そやからな」
「サウナはええんやな」
「熱くなったら水風呂に入る」
その時はというのだ。
「そうすればええからな」
「とにかく汗かくことやな」
「今はな」
「サウナの後は湯舟やな」
施はそれからのことを話した。
ページ上へ戻る