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八条学園騒動記

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第五百四十五話 日本についてその六

「そろそろ食わないとな」
「傷むからね」
「腐らせでもしたら」 
 それこそというのだ。
「折角買ったのにな」
「勿体ないしね」
「ああ、食ったものは残さない」
「連合の考えは正しいわよね」
「エウロパ貴族は残すんだろ」
 ここでまた彼等の話が出た。
「そうだろ」
「そうらしいわね」
「本当にどうしようもない連中だよな」
「食べものを残すとかね」
「そりゃ連合だって残すけれどな」
 これはどうしてもある。
「けれどね」
「沢山作らせて沢山残すとかな」
「それはね」
 どうしてもというのだ。
「許せないわね」
「ああ、全くだよ」
「本当にね、何ていうか」
 春香は肉を食べつつ嫌そうな顔になった、鍋の中でいい味がついた豚肉は非常に美味かった。しかも量も多い。
「私達の国って日本に文句つけるけれど」
「何かとな」
「それがね」 
 どうしてもというのだ。
「エウロパの方がね」
「どう見ても問題だよな」
「だって日本は同じ連合の国で」
 それでというのだ。
「交流深いし」
「何だかんだでな」
「同じ太平洋系の国でね」
「仲良くてもいいのにな」
「何でか」
「日本にばかり言うな」
「日本に言ってその余力でね」
 それでというのだ。
「エウロパに言う」
「そんな感じだよな」
「本当にね、それがね」
 どうにもというのだ。
「私としてはね」
「俺もだよ」
 洪童も同意だった。
「まずエウロパに言ってな」
「それでよね」
「他の国に言うな」
「連合の中のね」
「日本に言うことは」
 韓国が国を挙げてしているこれはというと。
「意味ないだろ」
「本当にね」
「そう思うけれどな」
「それがね」
「お国はな」
 韓国はというのだ。
「そこは変わらないな」
「というか」
 ここでまた言う春香だった。
「日韓併合からよね」
「こっちで言う強占領期か」
「その時からよね」
「っていうかな」
 ここでだ、洪童はこう言った。
「日本の統治よりモンゴルの方が酷かったんだよな」
「ああ、統治はよね」
「もう世紀末みたいな」
「モンゴル軍がモヒカンで」
 バイクに乗ってサングラスをかけているのが常だ、手には斧やパイクといったものを持っていることが多い。 
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