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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十三話 隅田川その七

「あとベトナムに近いタイも」
「ラブポーンのお国ね」
「うん、あの国もね」
 ここではベトナムとタイの秘かなライバル関係には言及しなかった、両国共言わないし関係のある国々もあえて言わないけれど実はこの二国はそうした関係にある。ダオさんもここであえて言わない。
「男の人になること多いね」
「あそこ王国でね」
「王様は男の人だね」
「そうなることがね」 
「決まりだしね」
「そのこともあって」
 それでというのだ。
「タイはね、ベトナムと違って」
「男の人だね」
「そうなのよね」
「まあそこはね」
「本当にイメージよね」
「ベトナムはベトナムでね」
「というか今のベトナムって」
 ここで僕は現在のベトナムの話もした。
「ホー=チ=ミンさんが建国したよね」
「ホーおじさんね」
「あの人が必死に戦ってね」
「そうだけれどね」
「やっぱりベトナムは女の人なんだ」
「そのイメージベトナムの中でも強いの」
「そうなんだね」
「このイメージはね」
 それこそと言うのだった。
「ダオもあるし」
「ベトナムの人達自身でも」
「それでね」
 それが為にというのだ。
「もう国際的に定着してるかしら」
「そう言われたら」
「そうでしょ」
「また言うけれどアオザイ着た人だね」
「長い黒髪の」
「それで編み笠被ってる」
 これもある。
「そんなのかな」
「そして国の形はね」
「ベトナムの」
「あれも言われるのよ」
「桶を担ぐ天秤だね」
「そう、それの形ってね」
「農業も有名なベトナムらしいね」
 最近は色々な産業も盛んで観光でも有名だけれどだ。年配の人は戦争の暗くて悲惨なイメージだったそうだけれどそれが変わった。
「そこは」
「田んぼの女の人ね」
「メコン川の」
「その川も象徴だしね」
「そう、我が国のね」
「ベトナムはメコン川あってだね」
「タイはメナウ川で」
 ダオさんからタイとこの川を出してきた。
「また違うのよ」
「同じ東南アジアの川でもね」
「そう、ベトナムはとにかくこの川のお陰で」
「お米が沢山採れるんだったね」
「只でさえ一年で三回採れるのに」
 このことは東南アジア全体がそうだ、東南アジアの経済発展にもこのことが大きいことは想像に難くない。人間まずは食べることからだからだ。
「あの川があるから」
「余計に沢山採れて」
「お米から他のね」
「農作物も採れて」
 それでというのだ。
「我が国は豊かな農業国でもあるのよ」
「そうだよね」
「そう、そして」
 それでというのだ。
「ベトナム料理も有名でしょ」
「ビーフンとか生春巻きとか」
「ナムプラ―とコリアンダー使った」
 この二つがベトナム料理では重要だ。
「美味しいお料理がね」
「いいよね、ベトナム料理も」
「本当に昔は暗いイメージあるっていう人いたみたいだけれど」
「今は違うね」
「明るい国でしょ」
「タフでね」
「女の人が奇麗で強い」
 この二つが備わっているのだ。 
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