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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十二話 ふわふわ卵その五

「お酒もね」
「欲しくなってくるわよね」
「どうもね」
「そうなのよね、私達もね」
「食べてみてだね」
「これはって思ったわ」
 お酒が欲しいと、というのだ。
「実際にね」
「やっぱりそうなんだね」
「味的に」
 まさにというのだ。
「そうした風よね」
「鰹節のだしで」
 それでだ。
「お醤油にね」
「お塩だと」
「もうね」 
 それこそだ。
「お酒がね」
「欲しくなるわね」
「本当にね」
 実際にだ。
「どうも」
「ええ、けれどね」
「今はね」
「お昼で授業中の扱いだから」
「御酒はね」
「飲まないでおかないとね」
 それこそだ。
「絶対に」
「そうよね」
「キャンプファイアーの後は」
「文化祭の終わりの」
「その時はもうね」
「皆飲むのね」
「何処からか」
 八条グループが思い切り出してくれるけれど僕はあえて悪戯っぽく言った。そうしたい気分になってだ。
「御酒が飲みきれないだけ用意されて」
「そこで飲むのね」
「とにかくこの学園は飲むからね」
 高等部そして大学はだ。
「だからね」
「キャンプファイアーの時は」
「その後もね」
「どんどん飲んで」
「そして」
 そのうえでだ。
「その時には」
「このふわふわ卵も」
「あるとね」
「余計にいいわね」
「うん、けれど今はね」
 お昼はだ。
「仕方ないね」
「そういうことね」
「そうだよ、まあ芹沢鴨さんは朝から飲んでいたけれど」
 この人はそうだったとのことだ。
「酔っていないことはないとか」
「そう言われていたの」
「一説には梅毒で」
 これは坂本龍馬にもある話だ。
「その恐ろしさから逃れる為に」
「御酒に逃げていたの」
「そうした話もあるよ」
「それ本当なの?」
「真相はわからないけれど」
「そうした話があって」
「とにかくいつも飲んでいたらしいよ」
 それこそ朝からだ。
「この人はね」
「そうなのね、まあ私芹沢さん嫌いじゃないけれど」
 ラブポーンさんもふわふわ卵を食べている、それも美味しそうにだ。随分と気に入っていることがわかる。 
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