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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第二部~雅、結婚騒動~
  episode16『Zone of lost hope』

「ここが、アマゾンズの世界か…」
雅は陰鬱な空気を感じ、身構える。この『仮面ライダーアマゾンズ』の世界には、アマゾンと呼ばれる生物種が存在する。アマゾン達は様々なパターンがあるが、種族に共通している部分は人間のタンパク質を好んで捕食しようとする本能があることであり、それに抗うアマゾンも中には存在する。アマゾン達の種族は大きく分けて5種類あり、一つは最初に作り出された、アマゾン細胞を培養して生み出された純度100%のアマゾン細胞生命体。彼らは7年前に生み出され、その際に研究施設を脱走し、4,000体が人間社会に潜り込む。しかし、現在は殆どが駆除され、現在生存が確認されている唯一の個体は、かつてアマゾン狩りを行っていた駆除班の元メンバー、コードネームMのみとなっている。2種類目は、アマゾン細胞の研究を行っていた科学者、鷹山仁が自身の肉体にアマゾン細胞を注入して誕生した後天性のアマゾン。アマゾン細胞生命体と異なり、ベルト、アマゾンズドライバーを使って本能を抑止することができ、仁はアマゾンズドライバーを使って仮面ライダーアマゾンアルファに変身し、アマゾン達を根絶させる為に戦う。3種類目は、アマゾン細胞研究の責任者、水澤令華がアマゾン細胞に自身の細胞を配合させて生み出された培養生物、水澤遥。遥は長い間、薬物でアマゾン細胞の本能を抑制していたが、薬物の摂取を拒んだことでアマゾン細胞の本能に目覚めてしまうが、仁との出会いによって、仁の協力者である泉七羽からアマゾンズドライバーを受け取り、仮面ライダーアマゾンオメガになり、最初は自分が守りたいものを守る為に戦っていたが、現在は人から離れ、アマゾン細胞生命体達を守っていた。しかし、新しく生まれた新種のアマゾンの危険性を考え、再び仲間達と手を組む。新しく生まれた4種類目のアマゾンは、仁と七羽との間に生まれた子供、千翼(ちひろ)。彼はアマゾンと人間のハーフである為、人間が持つアマゾンの弱点が効かず、アマゾンの持つ食人衝動を持つ危険な存在となってしまう。そして、一番新しいアマゾンが溶源性アマゾン。仁と子供を作ったことでアマゾン細胞に感染した七羽の肉体の一部が用水路に投げ込まれたことで、アマゾン細胞を含んだ飲み水が出回り、それを飲んだ人々がアマゾンに変貌した姿が溶源性である。この溶源性アマゾンは千翼と七羽がオリジナルであるため、人類はこの二人の駆除を最優先とする。
「おっと、早速来たか。」
雅が散策していると、クワガタアマゾン、ヒョウアマゾンが現れる。
「いきなり2体か。」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
「ここは、一気に片付けるか。」
【SUMMON RIDE-YAGAMI HAYATE-】
【ATTACK RIDE-UNISON-】
「ユニゾン、イン!」
【FORM RIDE-DELOAD SAINT SNOW RAIN-】
ディロードははやてを召喚して、ユニゾンを使いディロード セイントスノーレインに変身する。
「はやて、奴らの肉体が残れば、どんな形で利用されるか解ったものではない。跡形も無く消し去るぞ。」
『解った!』
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「『響け終焉の笛、ラグナロク!』」
ディロードは迫ってくるアマゾン達を広域砲撃で消し去る。
「ありがとう、はやて。」
雅は変身を解除して仁に接触を図るために行動を開始した。

「イユ、今俺がどうにかするからな。」
その頃、千翼はアマゾン細胞を使った生体兵器、通称シグマシステムに改造された少女、イユと共に自身の研究を行っていた組織、4Cに向かっていた。
「千翼、私はいいから、あなただけでも。」
イユは千翼に言う。しかし、
「嫌だ!俺は、イユと一緒に、この世界で生きていたいんだ!イユのいない世界なんかで、生きていたくない!」
千翼はバイク、ジャングレイダーを走らせて4Cの本部にたどり着く。

千翼が4Cに向かっている頃、雅は仁と出会っていた。
「なるほどな。アマゾン狩りに協力するって話か。」
「はい。鷹山さんは、僕がアマゾンではないことはわかりますね。」
「ああ、お前からはアマゾンの匂いも、気配も感じられない。間違い無く人間だな。」
仁は現在、視力を失い、嗅覚と気配を頼りに動いている。
「それで、アマゾンになってしまった七羽さんをどうしますか?」
「どうするも何も、アマゾンになった以上、この手でやるしかないな。」
雅と仁は浜辺を歩きながら話している。すると、そこに七羽が変異した姿であるクラゲアマゾンが現れる。
「ははっ。いやあ、初めて、目が見えなくてよかったと思えた。見たく無いからな!」
仁はニヤつきながら言う。しかし、
「だけど、匂いは解る!」
泣きながらそう言い、アマゾンズドライバーを装着し、グリップをひねる。
〔アルファ…〕
「ア~マ~ゾ~ン!」
〔wild!wi wi wild!〕
仁はアマゾンアルファに変身する。
「僕も行きます!」
【CHANGE RIDE-IXA BELT-】
雅はディロードライバーをイクサベルトに変える。
[レ ディ イ? フィ スト オ ン]
「変身!」
雅は仮面ライダーイクサに変身し、
[ラ イ ジ ン グ]
イクサライザーを起動させてライジングイクサに変身する。
「行くぞ!」
アマゾンアルファとライジングイクサはクラゲアマゾンに向かって行く。すると、そこにかつてアマゾン狩りを行っていた駆除班がコードネームM、通称マモルの真の姿であるモグラアマゾンと交戦しながらやってくる。
「お前ら、俺と一緒にアマゾンと戦っている奴の邪魔はするな!」
事情が解らない駆除班のメンバーにアマゾンアルファは言う。
「解った!お前ら、鷹山と協力者の援護を行うぞ!」
駆除班のリーダー、志藤が指示を出し、それぞれクラゲアマゾンへの射撃とモグラアマゾンの抑止を行う。
「マモル、あの時は呼び止めもせず、駆除もせず、ただ現実から目を背けて悪かった!」
「何の解決も行おうとしないで、逃げて先送りにして、それがこんな結果になったんだ!」
「だから駆除をするとしてもしないとしても、今度はちゃんと、向き合うから!」
駆除班達はモグラアマゾンに話しながらモグラアマゾンを押さえ込む。
「だったらなんで、それを5年前に言ってくれなかったの!」
モグラアマゾンは激怒しながらそれを振り払う。
「だめだ、攻撃が吸収される。」
ライジングイクサはイクサライザーとイクサカリバー ガンモードでクラゲアマゾンを射撃するが、弾力性の高い体によって衝撃は吸収されてしまい、クラゲアマゾンは触手を使ってアマゾンアルファとライジングイクサを攻撃する。
「フク、圧裂弾を使え!」
「だけど…」
志藤は警官時代からの仲間である福田にアマゾン細胞を完全に撃破する弾を使うように指示を出す。しかし、福田はそれに戸惑う。
「対象はマモルじゃない!オリジナルだ!」
「解った!」
それに対してクラゲアマゾンを狙うように志藤はいい、福田は圧裂弾をセットし、それを放つ。
「あれは!」
放たれた圧裂弾を見たモグラアマゾンはそこに飛び込み、腕でそれを弾くが、圧裂弾はそのままクラゲアマゾンにも当たる。
「マモル!」
駆除班達はモグラアマゾンの行動に驚く。
「これで…よかったんだ…」
モグラアマゾンは圧裂弾の薬剤によって爆散し、クラゲアマゾンもその影響を受ける。
『七羽さん!?』
クラゲアマゾンはアマゾンアルファに幻想を見せる。
『仁、あの子をお願いね。』
『やっぱり、七羽さんは七羽さんだ。俺の天使だ。』
仁はにこやかに言う。そして、
『行って、仁。』
クラゲアマゾンはアマゾンアルファを突き飛ばし、圧裂弾の力によって爆散する。そして、その煙が晴れると駆除班達はモグラアマゾンのいた場所に行き、
「マモルは、俺達のところに帰ってきたんだ。」
モグラアマゾンがかつて駆除班に作った5円玉のペンダントを志藤は広いあげ、
「マモルの駆除を確認しました。これで、4,000体の実験体全ての駆除が完了しました。」
志藤は令華に連絡をした。

アマゾンアルファとライジングイクサが戦闘を行っている頃、4Cでは遥の変身するアマゾンニューオメガと千翼が変身するアマゾンネオは交戦していた。
「俺は速くイユを助けないといけないんだ!」
「イユはもう死んでいる。速く眠らせてあげよう!」
アマゾンネオとアマゾンニューオメガの戦闘は互いの肉弾戦での戦闘経験の差から、アマゾンネオの方が不利になるが、
「俺がイユを…守るんだ!」
アマゾンネオはその装甲を破り、アマゾンネオ素体に変貌し、再びアマゾンネオに変身することで装甲の完全回復を行う。
「ちっ、仕方がねぇ。総員、オリジナルの駆除を優先しろ!」
4Cの1実働班の隊長、黒崎は隊員に援護射撃をさせて、アマゾンネオは怯む。
〔ニューオメガ・ソード〕
アマゾンニューオメガはその隙に生体武装の剣を装備してアマゾンネオを切り裂き、アマゾンネオは変身が解除され、千翼は地面に転がる。
「俺はなんとかしないと、イユは!」
千翼は必死に地面を這いながら4Cの入り口に向かうが、黒崎隊からの銃撃についに倒れる。すると、そこに千翼の友人である長瀬裕樹がやってくる。
「もう充分だろ!千翼達だって必死に生きているんだ!だからもういいだろ!千翼、逃げろ!」
裕樹は千翼を撃たせんと前に立ち、4C達から千翼を庇う。そして、千翼はイユを連れて逃げ出す。
「美月、千翼は任せてもらえないかな。終わったら必ず、戻ってくるから。」
遥は変身を解除し、自身の義妹とある美月に自身の駆除を頼んで千翼を追いかける。

「恐らく、千翼が今逃げています。」
「あいつの行く場所なら解る。俺が責任もって狩る。」
「それですが、協力してもよいですか?」
「構わない。どうせあいつも来ているだろうし。」
「あいつ?」
「水澤遥、アマゾンオメガ。お前も俺達のことを調べていたなら知っているだろう?」
「もちろん。ですが、遥さんと今更共闘できますか?」
「できるかじゃない。やるしかないんだ。あいつだって解っているはずだ。」
「なら、千翼の向かう場所に行きましょう。」
雅と仁は話し、雅は仁と共にワープのアタックライド使って千翼の隠れ家に向かった。

「イユ、大丈夫?」
既に体が融解しかけているイユに聞く。
「♪やぁがてぇ、星がふる 星がふる」
イユはどこか上の空で歌いながら石と砂で遊び始める。
「そうだね。一緒に遊ぼうか。」
千翼もイユと遊び始める。それは短くも長いように時は流れる。そして、イユは倒れて、遥と仁、そして雅が現れる。
「千翼、生きていたい気持ちは解る。だけど、やっぱり溶源性細胞は危険だ。」
「千翼、七羽さんが、母さんがあんな風になったのは、こんな惨劇を引き起こしたのは、全部俺の責任だ。だから、俺の手で後始末をつける。」
「世界のルールを守るため、倒されてください。」
雅と遥はアイコンタクトで意思疎通をし、協力の姿勢を示す。
「それでも、俺はイユと一緒に生きていたいんだ!」
〔ニュー・オ・メ・ガ…〕
〔アルファ…〕
〔ネ・オ…〕
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「「「アマゾン!」」」
「変身!」
遥はアマゾンニューオメガに、仁はアマゾンアルファに、千翼はアマゾンネオに、雅はディロードに変身して交戦する。
〔needle loading〕
アマゾンネオは右腕にアマゾンネオニードルを装備する。
〔sword loading〕
対するアマゾンニューオメガもニューオメガソードを展開する。
「こちらも援護いたします!」
【ATTACK RIDE-RAISING HEART EXELION-】
ディロードはレイジングハートエクセリオンのカードをロードスラスターに使う。
【FORM RIDE-DELOAD STAR LIGHT-】
ディロードはスターライトフォームに変身し、アクセルシューターを放ってアマゾンネオを攻撃する。しかし、
「ゥワアァァァッ!」
アマゾンネオは素体に変貌して触手を使ってアクセルシューターを破壊し、再びアマゾンネオに変身する。
「邪魔しないでくれ!」
アマゾンネオはアマゾンネオニードルをディロードに放つが、ディロードはそれをラウンドシールドで防ぐ。
「別に邪魔していないだろ!」
アマゾンアルファはアームカッターでアマゾンネオを攻撃するが、アマゾンネオはそれを受け止め、アマゾンアルファの腕を掴んでアマゾンニューオメガにぶつけ合わせる。
「ディバインバスター!」
ディロードはレイジングハートから砲撃魔法を放ち、アマゾンネオにダメージを与える。
「だから、邪魔だ!」
アマゾンネオは再び素体に変貌し、無数の触手を展開してディロードとアマゾンアルファ、ニューオメガを攻撃する。
「千翼はそれで満足なの!?」
アマゾンニューオメガはその触手をニューオメガソードで切り裂き、攻撃を防ぐ。
「レストリクトロック!」
ディロードは拘束魔法を使って触手の動きを止め、
「アクセルシューター!」
弾魔法で触手を破壊する。
「父さんも、あんた達も!どうして俺が生きるのを邪魔する!」
素体は再びアマゾンネオに変身してアマゾンネオブレードを展開し、アマゾンニューオメガに斬りかかる。
「生きていたい気持ちはみんな同じだ!だけど、僕達にも守りたいものがある!」
「俺にはやらなきゃいけない使命がある!」
「世界の歪みは正さないといけない!」
ディロードはアマゾンネオを拘束魔法で捕らえる。
「行くぞ、遥!」
「仁さん!」
〔バイオレントスラッシュ!〕
アマゾンアルファとアマゾンニューオメガは必殺技を発動し、アマゾンアルファは相手を切り裂くバイオレントスラッシュを放ち、アマゾンニューオメガは必殺キックのアマゾンストライクを放ち、アマゾンネオは怯む。そして、アマゾンネオが立ち上がると、イユの肉体は限界値を超え、融解して粘液質の物質に形を変えて消滅してしまう。
「イユぅぅぅっ!?」
アマゾンネオは泣き崩れる。
「今だ!これで終わらせる!」
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
ディロードはファイナルアタックライドをスキャンする。
[A.C.S drive!]
「エクセリオンバスター!フォースバースト・ゼロ!」
ディロードはエクセリオンバスターのゼロ距離砲撃を放ち、アマゾンネオを撃破し、アマゾンネオがいた場所にはネオアマゾンズドライバーが落ちていた。
「これで、オリジナルの撃破は確認できました。」
雅はそう言ってアマゾンズの世界のワールドホープを発動させる。
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER AMAZONS-】
しかし、発動したが何も起きない。
「それじゃあ、僕は美月の所に戻るから。」
遥はそう言って去る。
「結局、俺は死ねなかったか。七羽さん!」
仁も叫びながら去る。
「それでは、僕も戻ります。」
雅は次元転送ポートを使って、次元保護国に帰還した。
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
「仮面ライダーの世界の異変の余波が起きていたとは。」「凪風雅、行きます。」
「ノイズでは…無い!?」
「たった一度の敗北で許されると思って?」
「アルカノイズ!何するものぞ、シンフォギア!」
次回『奇跡への反逆』 
 

 
後書き
新カード紹介
イクサベルト:ディロードライバーをイクサベルトに変えて、仮面ライダーイクサに変身するためのカード。
仮面ライダーアマゾンズ(ワールドホープ):アマゾンズの世界のワールドホープのカード。しかし、この世界に希望は存在しない。 
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