八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百五十一話 幕末の料理その九
「そのことは」
「それでもうネットで炎上して」
「大変なことになったのよね」
「それを見たら」
「どれだけまずいか」
「そんなことだから」
それでだ。
「ここにいる子は言わないよ」
「そうよね」
「日本人もね」
世界的に温厚で怒らないと言われている僕達でもだ。
「流石にね」
「皇室のことは別よね」
「やっぱり大事な存在だから」
このことは事実でだ。
「ただ国家元首であられるだけじゃないから」
「日本の歴史とか文化とか」
「そういうののね」
「象徴みたいな存在よね」
「だからね、いつも日本の平和と繁栄を願っておられて」
そのうえでだ、
「そしていつも働いておられる方がÞだから」
「皇室の方ってどの方も大変よね」
「陛下もね」
そのスケジュールたるやだ。
「下手なブラック企業よりもね」
「大変よね」
「昭和帝も」
この方もだ。
「毎晩遅くまで執務に励んでおられたそうだし」
「そうだったのね」
「波乱万丈の人生だったし」
「ええと、即位されてクーデターよね」
「いや、皇太子時代からね」
その頃からだった、あの方は。
「欧州歴訪から帰られて」
「その時からなの」
「すぐに大正帝から殆ど譲位されて」
「すぐにだったの」
「そう、摂政になられて」
欧州歴訪で多くのことを学ばれたそうだけれどあの方の波乱万丈の長い人生の中でのほんの息抜きだったかも知れない。
「すぐに関東大震災で」
「あの大地震ね」
「そう、それでね」
「即位されて」
「クーデターに」
五・一五事件にニ・ニ六事件にだ。
「満州事変、日中戦争に」
「第二次世界大戦ね」
「そこまであって」
そうしてだ。
「人間宣言、極東軍事裁判から日本中を行かれて」
「国民を励まされたのよね」
「復興から発展ってね」
「凄い人生ね」
「その間ずっとね」
「国民のことをなのね」
「思っておられた方だったよ」
そのことを考えると本当に素晴らしい方だった。
「それでいてお暮しは質素だったし」
「それもかなりよね」
「寝室だって」
これは元総理の竹下さんが見て驚いた位だ。
「質素でお食事もね」
「質素だったの」
「皇居もよく見ればね」
宮殿になるけれどだ。
「質素だしね」
「質素なのは今もよね」
「東宮なんか凄いよ」
「皇太子殿下がおられるところね」
「殆ど一軒家だから」
写真を見て一瞬我が目を疑った。
「これがね」
「一軒家なの」
「そのレベルだから」
「そこまで質素なのね」
「宮家の年間のお金が五千数百万だし」
「それでやっていけるの?」
国家元首のお家として、とだ。ラブポーンさんは僕に本気で聞いてきた。
「本当に」
「色々行事があってだね」
「生活もあるでしょ」
「うん、けれどね」
「五千数百万なの」
「天皇皇后両陛下で三億だから」
「プロ野球のスター選手の年棒位ね」
「もっと多い人いるし」
松居選手や中村選手は五億だった。
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