八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百五十話 思わぬ再会からその六
「お力も絶大です」
「そうした神様だね」
「本当にそうした神々から見ますと」
「人間はちっぽけだよ」
「まことにそうですね」
「神道もそうで」
「もうイスラムになると」
まさにとだ、円香さんは僕に応えた。
「確かにです」
「あの宗教の神様は絶対だから」
アッラー、この神の力はだ。
「もうね」
「人間は、ですね」
「どれだけ富や権勢、能力があっても」
その三つでとんでもないものがあってもだ。
「高位の神様から見れば」
「小さいので」
「だから人と人の出会いは」
今話しているこのことはだ。
「神様のお仕事で人にはわかるか」
「わからない」
「そうしたものだとね」
「義和さんはお考えですね」
「そしてそれは」
「私もです」
こう僕に答えてくれた。
「そのことは」
「そうだよね」
「はい、偶然にしては」
「不思議な出会いだよね」
「そうも思いますし」
「また人間って生きていると」
それだけでだ。
「思わぬ偶然が多いよね」
「出会いにしても」
「うん、まさかというね」
「こんな時にこんな人と」
「そういう出会いは」
それこそだ。
「人が活きていると絶対にね」
「ありますね」
「むしろね、そうしたね」
「出会いがない人はですね」
「いないんじゃないかな」
思わぬ出会いがだ。
「運命を変える様な出会いに」
「偶然と思える様な」
「それがいいか悪いかは別にして」
それでもとだ。
「奇跡の様な出会いにね」
「そしてそれはですね」
「神様のお仕事なんだよ、ここでね」
「ここで?」
「常に只の偶然と考えて」
それでだ。
「そこから考えない人は神様をね」
「わからないですか」
「無神論者の人もいるしね」
この世の中にはだ。
「宗教も一切ね」
「信じない人はいますね」
「特にマルクス主義だね」
「その考えの人は」
「宗教全否定して」
それでだ。
「こうしたこともね」
「偶然で、ですね」
「終わらせるよ。けれどね」
「義和さんは違いますね」
「天理教の教会にも通ってるし」
それにだ。
「お寺や神社にもね」
「行かれていますか」
「うん、キリスト教の教会にも」
こちらにもだ。
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