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夢幻水滸伝

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第百十四話 朝に急変その五

「それで自浄とかもな」
「ある筈がないか」
「そや、それでな」
「腐りきっているか」
「あそこにおる連中が星のモンやとな」
「どうにもならんか」
「僕は思うわ」
 それも確信している。
「ほんまにな、あと組合とか学校の先生の世界もな」
「同じか」
「みたいやな、ここで言う学校はな」
「私達の学校とは違うわね」
 シェリルが聞いてきた、糸蒟蒻を食べつつ。
「公立の学校とかね」
「そこは酷いで」
「マスコミと同じなのね」
「こっちも生徒に何しても処罰されんし責任も問われん」
 どんな暴力を振るってもだ、ことが公に出る場合もあるがこんなものが氷山の一角であるのは言うまでもない。
「汚職もな」
「出来るのね」
「みたいやな」
「だから腐りきっているのね」
「ええ鉄は釘にならん」
 羅は飲みつつ言った。
「ええ人はマスコミや学校の先生の世界にはか」
「おらんとな」
「思ってええんやな」
「それが日本や」
 中里は鴨を食いつつ羅に苦い顔で話した、鴨は美味いがそれでも今はその美味さよりも起きた世界の現実にそうなっていた。
「残念ながらな」
「どっちも質が大事やと思うけど」
 アレンカールは中里にどうかという顔で述べた。
「そこは」
「何処の世界にも言えるけどな」
「それでもなのね」
「日本やそや」
「マスコミと学校の先生の世界は」
「とことん腐ってる」
 そうなっているというのだ。
「ほんまにな」
「そうなのね」
「うちの学校はともかくな」
 八条学園はというのだ、自分達が通っていて生活の場であるそこは。
「公立の学校とかとんでもないで」
「というか先生様って言葉何や」
 施はその言葉について考えた。
「我が国でも先生は師匠って言われて尊敬されるが」
「ああ、その言葉な」
「我が師の恩とか言うな」
「歌でもな」
「あの歌もか」
「それはええ先生やったらや」
 そうした教師もいるにはいるとだ、中里は施に答えた。
「それでもや」
「碌でもない奴はか」
「そもそも師やないわ」
「只の屑か」
「それや、屑はな」
「人を教えられんか」
「教えられてもな」
 それが出来てもというのだ。
「反面教師や」
「そういう奴多いな」
 実際にとだ、メルヴィルも言った。
 
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