夢幻水滸伝
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第百十三話 神星同士の会合その七
「そうするで」
「あの連中と一緒におるとな」
「何かと楽しいし」
「飲んで食って」
「心から楽しもうな」
アメリカの神星の者達はこんな話をしていた、そうしていたが同じ時にだった。中国の神星の者達である羅と施はというと。
昼食にカツ丼を食べていた、それを食べつつ話をしていた。
「さて、今夜も飲んで食うが」
「神星のモン同士でな」
「それは楽しみやな」
「めっちゃな」
「相手の腹も読んで」
笑ってだ、羅は言った。
「そしてな」
「そのうえでやな」
「こっちの戦に役立てる」
「そうせなな」
施はカツ丼を豪快に食べつつ応えた、見れば二人の丼は普通に四人分入りそうだ。実はアメリカの二人のうどんもそれ位あった。
「あかんな」
「当然としてな、しかし」
「そうしつつな」
「お互いの親睦は深めていかなな」
「戦の後は仲良くやっていくんやし」
「今の時点でも仲ええが」
「もっと仲良くなろうな」
こう言うのだった、昼食を食べつつ。
それはアレンカールも同じでだ、この昼は一緒にいる小泉と愛にこんなことを言った。
「今夜も楽しむわよ」
「神星同士で飲むんやったな」
「そやね」
「そうなのよ、これが」
日本のカレーライス、とてつもない山盛りのそれを食べつつの言葉だ。
「鴨鍋でね」
「鴨か」
この鳥の名を聞いてだ、小泉はこんなことを言った。
「またええモン食うな」
「そうでしょ、日本の鴨料理って素敵よね」
「ブラジルにはおらん鳥?」
「そうね、色々な鳥がいるけれど」
アレンカールは愛にも答えた、勿論他の二人もカレーを食べている。ビーフカレーである。
「鴨はね」
「いないわよね」
「アマゾンとかには」
「アマゾンは鳥も多いけれど」
様々な生物が生息している地域であり鳥も然りなのだ。
「それでもね」
「鴨ってなると」
「気候の関係でやな」
「聞かないわね、だから食べることも」
それもというのだ。
「楽しみよ」
「日本で知っただけあって」
「そのこともあってやな」
「そうよ、今夜も飲むし」
「それも忘れへんね」
「しっかりとやな」
「飲むわ、けれど貴方達も覇権を争う勢力の棟梁なのに」
アレンカールはここで愛と小泉にこのことを訪ねた。
「参加しないのね」
「ちょっと私達は私達で飲むし」
「今夜はトマト鍋や」
そちらを楽しむとだ、二人はアレンカールに答えた。
「太宰に声かけられたけどな」
「ちょっとな」
「そもそも神星同士やし」
「楽しんでいけばええ」
「そうなのね、じゃああたい達だけで楽しんでくるわね」
そうするとだ、アレンカールは二人の言葉を聞いて頷いた。
「そうさせてもらうわね」
「ええ、じゃあね」
「そうしてくるんや」
「ではね、あといい加減お話もね」
肝心の戦のことを決めるそれもとだ、アレンカールは話した。
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