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魔法少女リリカルなのは-白銀の断罪者-

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1st Episode 白銀の断罪者
  烈火と断罪の邂逅

「おいシオン」

俺はシオンの家に戻ってすぐにシオンを問い詰めた

「ん?なに?」

と団子を食いながら返事する

「………どういうつもりだ」

「どういうって?」

ニヤついている

という事はこいつ…確信犯か

「学校に高町+二人が居ることだ」

と言うと更にニヤついた顔になった

「………何だその顔は…」

「なのは、フェイト、はやてじゃないの?」

「我は断罪者………全ての悪を屠る者…」

セットアップし断罪時のいつもの言葉を言う

「じょ、冗談じゃない。何怒ってるのよ」

と焦ってこちらを止めようとしてくる

「貴様を正気か疑っている………」

怒りを含んだ声で言いながら睨む

「灯台下暗し、以外にバレないって。それにあの娘らがこっちに居ない時ってのがわかりやすいでしょ?」

とニヤニヤしながら言う

…真面目な事を言っているのだが表情のせいで真面目な話に聞こえないな

「あ、そうだ。新しい目標の情報よ。ヴェインに送っておいたから」

「………感謝する」

そう告げ俺はヴェインの情報を見て転移する









「………」

『お疲れ様です渚様』

仕事を終えた俺をヴェインが労う

「大した事はない、雑魚を殺した所で何も変わらん」

『ですが労いは重要です』

………マメだよなお前

『2時の方角上空より魔導師の反応を確認』



俺は言われた方向を見る

「貴様が【断罪者】だな」

そこにはピンクの髪の剣士と思われる格好の女性が居た

あれは………

確かはやての守護騎士だったか?

『データ照合…闇の書の主 八神 はやての守護騎士 烈火の将 シグナムと断定』

ヴェインがデータを表示してくれる

………こいつは悪ではない

なら斬るべきではないか………

「答えろ」

シグナムが威圧してくる

「………」

「無言か………だが貴様が【断罪者】でなくともその死体の事を聞かねばならん。抵抗するならば斬る」

デバイスを鞘から抜く

俺は抜剣状態なのでそのまま構える

左手に盾を、右手に剣を

「【断罪者】は盾と剣の使い手か…」

俺の武器を見て呟く

「………」

「行くぞ!てやぁぁぁぁぁ!」

振りかぶって突撃してくる

間合いに入ると同時に振り下ろしてくる

その剣を縦で捌き剣で斬りつける

が、その攻撃はバックステップで回避される

「………」

「人体を一刀で断つだけの実力はあるということか」

冷静に分析される

状況はこちらが不利だ

いずれ増援が来るだろう

たとえこの場に来なくとも何らかの対処はしているはず

時間をかければ逃げ切ることが難しくなる

………賭けるか

分の悪い賭けだが現状最善と言える

「む?」

俺の構えが変わったことに警戒するシグナム

ああ、警戒してくれ

そちらのほうがこちらの成功確率が上がる

剣と足に魔力を込めていく

「………」

「………」

お互いが警戒し合うためどちらも動かない

十秒…

三十秒…

向き合ったまま時間が過ぎてゆく

が、こちらの魔力が最大まで溜められた

警戒しすぎて何もしてこないのは愚策だったな…

俺は足に溜めた魔力を全て炸裂させ一気にシグナムの懐まで入る

「!」

その俺に反応して剣を振るうシグナム

俺も剣を振り、シグナムを通り過ぎる

その速度のままそこから離れていく





ある程度まで離れたところで俺は転移しそこから数回転移を繰り返した

『お見事です、賭けには我々が勝ちましたね』

と話しかけてくるが

「残念ながら引き分け…それどころか俺の負けだな…」

『どういう意味ですか?』

わからないようで聞いてくる

「最後の一太刀を貰った…」

と脇腹を見る

そこにはざっくりと斬られた跡が残っている

「これでシグナムのデバイスには俺の血が付着した…」

『調べられれば…』

見つかるのも時間の問題…ということだな

「今は先のことは気にしないでおこう。さっさとこの傷を治すのが先だ」

『そうですね』

そうしてシオンの家を目指すのだった







「っく!」

私は斬られた脇腹を見る

割と深くまで斬られたようだ

私としたことが相手の策に気づかないとは、なんという失態だ

だが………

「斬られたのに嬉しいとはな…」

私は新たな好敵手を発見できた事を喜んだ

「【断罪者】いつかこの借りは返すぞ」





ちなみに

シグナムさんはいつもの調子で剣に付着した血を拭き取り洗った事で後日はやてにダメ出しされるのであった 
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