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夢幻水滸伝

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第百十三話 神星同士の会合その四

「飲み食いしつつな、それと共に」
「お互いにやね」
「悪く言うたら腹の探り合いやけど」
「お話を進めていくってことやね」
「もうそろそろ決めなな」
「太宰君もそう言うてるし」
「正式にな、どうして戦うのかを」
 その一戦で決めることをというのだ。
「その為にもな」
「今夜はやね」
「神星同士でな」
「飲んで食べるんやね」
「場所はここでな」
 平城京の御所においてというのだ。
「そうしよな」
「ほなね」
「それで今晩は何食うねん」
 中里はこのことについて尋ねた。
「一体」
「麻友ちゃんが作ってくれるけれどな」
 料理人の職業にある彼女がというのだ。
「鴨鍋らしいわ」
「その鍋か」
「そや、今回の話し合いでは各勢力は色々な鍋ものを食うてるけどな」
「今夜の僕等は鴨鍋か」
「お野菜も茸も一杯用意してな」
 そしてというのだ。
「勿論糸蒟蒻もお豆腐もある」
「それで鴨肉もやな」
「よおさんあるな」
「贅沢なお鍋やな」
「そしてな」
 さらにとだ、芥川は中里にさらに話した。
「言うまでもなくお酒もや」
「あるな」
「僕等の宴は何といってもな」
「酒がないとな」
「宴やない」
 こう言っていいものだというのだ。
「そやからな」
「お酒もやな」
「用意してもらってな」
「そのうえでやな」
「飲んで食べて」
 そうしてというのだ。
「楽しもうな」
「そして楽しみつつやな」
「話をしてくで」
「そういうことでな」
「戦の後はどの勢力が覇権握っても十人一緒にやってくし」
 綾乃はメニューの話の後でこう言った。
「それやったらね」
「そや、ほんまにな」
「仲良くやね」
「していかなあかんのも事実やしな」
 戦をしてもというのだ。
「親睦を深めることもええことや」
「そういうことやね」
「ほなな」
「今夜も皆で楽しもうな」
「そうしよな、しかし神星同士で飲むことも」
 日本の星の者達も彼等は彼等で集まって飲んでいる、このことは他の勢力の星の者達と同じであるのだ。
「結構してるね」
「それはやっぱりな」
 どうしてそうしているのかをだ、芥川は綾乃に話した。
「太平洋と地下世界を統一したらな」
「私等が軸になるから」
「それでや、確かに天の星の連中もおるけれどな」
 起きた世界では神星の者達と天の星の者達は同じ高校三年生だ、それで彼等はお互いにタメ口にもなっているのだ。
「それでもな」
「神星はやね」
「何といってもな」
「星の子達の中で一番格上で」
「力もちゃう」
 持っているそれもというのだ。 
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