夢幻水滸伝
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第百十三話 神星同士の会合その二
「あっちも向こうから来るやろしな」
「小さい勢力から叩く」
「そうしてくるやろからな」
だからだというのだ。
「そうしてくで」
「そうするか」
「そや、それでな」
「日本が覇者になるか」
「太平洋と地下世界のな」
「そうか、ほなな」
中里は日本の武を司る者として目を光らせて芥川に応えた。
「思いきりやったるか」
「まず綾乃ちゃんはおる」
芥川は笑ってだ、綾乃を見て言った。
「三極星の一人のな」
「これだけでちゃうな」
「そや、そして武に自分がおる」
今度は中里に対して言った。
「六武星筆頭のな」
「六武星の中で一番強いっていうんやな」
「そや、そしてや」
芥川はさらに言った。
「四智星の僕がおる」
「知恵袋のな」
「おまけに政と留守を守るのはな」
「今この場にはおらんし神星やないけどな」
「太宰がおる」
彼がというのだ。
「あいつが国を万全に治めてくれる」
「それも強いな」
「政、特に内政はあいつや」
太宰、彼だというのだ。
「治安もあらゆる産業もな」
「全部やな」
「それぞれの分野の星の専門家もおるが」
このこともあってというのだ。
「あいつが全部統括してな」
「治めてるからやな」
「そや、それでや」
その為にというのだ。
「内のことも万全や」
「というかそれが一番大きいか?」
政が万全であることがとだ、中里は述べた。
「ほんまに」
「ほんまにな、あいつもおるしな」
「日本は有利か」
「国力は低くても」
このことは人口が大きく関係している、この世界の日本の人口は一億四千万だ。一国としては多いが勢力としては少ない。このこよは中里達が一番自覚していることだ。
「人材ではな」
「他の勢力より上か」
「そこを活用してな」
そうしてというのだ。
「今回の戦は戦ってくんや」
「星のモンのそれをか」
「そして勝つ、あれも戦までにはな」
「絶対に完成してるな」
「順調に出来てる、他の勢力も同じ様なモン造ってるが」
「どの勢力もな」
覇権を争う勢力はというのだ。
「それでもや」
「こっちもやな」
「そや、完成させてな」
そのうえでというのだ。
「戦いにも使う、後はな」
「僕等の力でやな」
「勝ってくで、他の勢力は星のモンは多くて四十一人」
「中南米とアフリカの連合やな」
「戦い向きやない奴入れてな」
「うちは四十九人、しかもその中に僕等がおる」
神星の者達がというのだ、星の者達の中で他を圧倒している力を持っている者達が。
「三人な」
「そやったらやな」
「その利点を思い切り使ってな」
そのうえでというのだ。
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