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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百四十五話 カップルの来店その二

「お湯を入れるだけでしょ」
「それで百円っていうのは」
「高いんじゃないかってことになって」
 それでというのだ。
「九十円にしたのよ、さっきね」
「僕が休憩に出ている間に」
「女の子の間で話して」
「また急に決まったんだね」
「そうし、そうしたらね」
「お客さんがだね」
「急に増えたの」
 そうなったというのだ。
「スマホで一気に広まったらしくて」
「それはいいことね」
「スマホはね」
 僕は自分も持っているこの文明の利器のことにも言及した。
「本当に情報の拡散にね」
「役立つわよね」
「恐ろしいまでにね」
「異世界でもあったら」
 シャーマンさんは笑ってこうも言った。
「万能のものになる位だし」
「それはアニメや小説だね」
「そうしたのあるでしょ」
「あるけれどあれはね」
 僕もその作品については知っているのでシャーマンさんにすぐに答えた。
「ちょっとね」
「ちょっと?」
「ギャグだから」
 それこそ何でもかんでもスマホで済ませるからだ。
「作者さんもわかって書いてるみたいだけれど」
「スマホをあえて万能にして」
「そうして進めているから」
 ストーリーの展開をだ。
「だからね」
「あれはコメディーってことなのね」
「うん、異世界もののね」
「そうなのね」
「あれはあれで面白いし」
 作品として決して悪くないとは思う。
「スマホも確かにいいものだけれど」
「それでもなのね」
「あそこまで万能かっていうと」
 このことはだ。
「そこまでいかないと思うよ」
「そうなのね」
「まあ確かに三十年以上前の人から見れば」 
 当時子供だった人達から見ればだ、今は三十代や四十代若しくはそれ以上の年代の人達だ。ご老人になるとテレビも白黒の時代か。
「凄過ぎて」
「それでよね」
「そう、だからね」
 それでとだ、僕はさらに話した。
「かなりものだっていうけれど」
「それでも万能かっていうと」
「流石にね」
「そこまでいかないのね」
「あれは創作だから」
 もうこれで終わることだった。
「だからね」
「創作は創作ってことね」
「うん、幾らスマホが凄くてもね」
「限度があるのね」
「そりゃあの大きさでゲームが出来るとか」
 それも相当な数のだ。
「三十数年前だと想像も出来なかったみたいだしね」
「三十数年ね」
「僕達が生まれる前だね」
「その頃ってファミコンよね、日本だと」
「うん、そろそろ出て来て」
「それでよね」
「その前のゲームウォッチとかね」
 僕はこのゲームのことも話した。 
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