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夢幻水滸伝

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第百八話 低い山なれどその八

「そのこともあるせいか」
「同じ種族でないとな」
「好みにもならへんですね」
「ああ、それわしもや」
 ママニはビークのその言葉に応えた。
「外の世界やと人間の女の子好きやけどな」
「こっちの世界ではやな」
「ゾンビが好きや」
 この種族の女の子がというのだ。
「背が高くてモデルみたいなな」
「そこ起きた世界でも同じ好みやろ」
「そやけどな」
 それでもというのだ。
「種族がちゃうのはな」
「実際にやな」
「そや、人間でそんな娘を見ても」
「興味が涌かんな」
「ゾンビやないとな」
 あくまでこちらの種族の女の子に限るというのだ。
「どうしても」
「こっちの世界やとな」
「これはあれやね」
 ライアも言ってきた。
「やっぱり種族の好みがあって」
「それでやな」
「あたしもなのよ、こっちの世界やとホブゴブリンの子やないと」
「付き合いたくないか」
「ほんまに無意識のうちに」
「そうなるな」
「どうしても」
「異種間の交際もあるが」
 吉川がここでまた言った。
「子供も出来ないしな」
「これやっぱり生物としての仕組みがちゃうから」
 それでとだ、ライアは吉川にも話した。
「そやからですね」
「そうだな、染色体等が違うからな」
「それで結婚してもですね」
「子供が生まれない、だがライオンと豹の間に子供は生まれるが」
 レオポンという、日本の上野動物園で飼育されていた。
「こちらの世界では獅子人と豹人が結婚してもな」
「あっ、子供産まれへんですよ」
 ここで獅子人のジオンゴが言ってきた。
「同じネコ科のから進化した人でも」
「そうだな」
「あとリザードマンと蛇人でも」
「蜥蜴が進化の過程で足がなくなったものが蛇だ」
 それで這う様になったのだ、これは足が退化している種類の蜥蜴を見ればわかることだ。この世界でもそうした蜥蜴が生息している。
「そうだがな」
「蜥蜴と蛇は近くても」
「そしてリザードマンと蛇人は種族的に近いが」
「それでもですね」
「結婚しても子供が出来ない」
 吉川はまたこう言った。
「絶対にな」
「そうですね」
「そして獅子人と豹人もな」
「虎人もジャガーマンも」
「勿論猫人もだ」
 この種族も入るというのだ。
「ただ犬人と狼人、エルフとダークエルフはな」
「子供が出来ますね」
「元々犬は狼から出た」
 狼を家畜化したものが犬である。
「そしてダークエルフもな」
「エルフに闇属性が加わり肌や髪の毛、目の色が変わったので」
 アグアルーザが話した。
「だからですね」
「そうだ、生物学的に変わらないからな」
「子供が出来ますね」
「しかし人間とエルフになるとな」
 これは勿論ダークエルフも同じだ。 
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