魔法少女リリカルなのは-白銀の断罪者-
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1st Episode 白銀の断罪者
協力者と学校
前書き
作者です
多分この作品は前話と同じくらいか結構少ないかちょっと多いか位を維持すると思います
「おっかえり~な~ぎさ!」
と転移して帰ってきた俺に若干酔っている様なテンションで30代くらいの女性が話しかけてくる
彼女の名はシオン・マグラス。俺の協力者だ
主にデバイスのメンテナンスと情報収集をしてくれている
「相変わらず凄いわね~。人体を一太刀で真っ二つ!かっくい~!」
と俺が殺した場面の映像を再生して言う
「別に…」
素っ気なく答える
「な~にぃよ~。そんな素っ気ないと拗ねるわよ?」
好きにしろ…………
そう思わずには居られなかった
「じゃ、いつも通りのメンテナンスするから置いてってね~」
と言われたので相機のヴェインを置いていく
「ちゃんと整備してもらえ」
『了解です、渚様』
「んじゃあんたもシャワー浴びて寝なさい」
いつもなら言わないであろう一言に反応する
「寝る?何故?」
気になり尋ねる
「ん?言ってなかったっけ?あんた、明日から学校行くのよ?」
「…聞いていない。それにそんなことをすれば動き難くなりやすい……………」
「そりゃそうだけど、このままじゃあんた学歴なしよ?今のご時世学歴無し=無職よ~?そっちのほうが怪しまれると思うけど?」
…………確かに
仕事を持っている方がまだ怪しまれにくい
管理外世界のここでそんな心配するのもどうかと思うが
いつ転移がバレるかわからん以上隠れ蓑は必須か…
「大丈夫だって、あ、あんたの髪の先っぽ血がついてるからしっかり落としなさいよ?」
「…………」
反論は無駄だと思いシャワールームに入る
髪を洗いながら言われた通り毛先に付いている血をしっかり洗い落とす
一通り洗い終えシャワーから出て寝間着に着替えベッドで寝た
翌日
「君が光無 渚君ですか?」
おっとりした女性が確認に聞いてくる
「はい」
できるだけ爽やかに答える
シオン・マグラス流処世術その一
初対面の相手には良い印象を持たれるよう努力しろ。人脈は力だ。そんでもって権力とか財力とか持ってるなら積極的にコネ作れ
最後の方はどうかと思うが…………
「いい返事ですね」
どうやら好印象を与える事ができたようだ
「じゃあ行きましょうか」
と言って歩き出す
…………何故だ?
俺の見た目はとてもじゃないが日本人とは思えない見た目をしている
膝近くまで伸びた銀髪、青い眼
どう考えても日本人じゃないように見えるだろう
今までも何回か同じ日本人なのに英語で話しかけられた事がある
なのに聞かれなかった…………
まぁいいか
「着きました、光無くんはここで入ってくださいというまで待っていてください」
「了解です」
俺は教室側の
「皆さん、新しく転校生がこのクラスに入ることになりました。光無くん、入ってください」
教師の声が聞こえ教室に入る
「光無 渚です。これからよろしくお願いします」
ふむ、先ほどよりも爽やかに言えた筈だ
「では、光無くんの席は……………」
「先生、私の隣が空いてます」
と金髪の女生徒が手を上げて言う
ん?
どこかで見た気が……………
「あ、じゃあ、光無くんのせきは"テスタロッサ・ハラオウン"さんの隣ね」
テスタロッサ・ハラオウン?
待て…
待て待て待て待て
テスタロッサ・ハラオウンだと?
顔に気持ちを出さないよう心がけながらテスタロッサ・ハラオウンと呼ばれた生徒の隣の席につく
「初めまして、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです。よろしく」
と笑顔で言ってくる
間違いない
彼女はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官その人だ
「ああ、よろしく…えーと」
呼び方に困っていると
「フェイトでいいよ」
と言ってくる
シオン・マグラス流処世術その二
他人が自分の呼び方を言って来たならそれを呼べ。初めから勝手に名前で呼んでくる奴はキモイだけだ
に従って
「よろしくフェイト」
と呼ぶ
クラスを見回すと
管理局のエース・オブ・エース 高町 なのは
闇の書の主 八神はやて
の二人も居た
……………灯台下暗しとでも言うつもりかシオン…
協力者を恨まずにはいられなかった
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