夢幻水滸伝
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第百四話 公園においてその十三
「それこそね」
「だからですね」
「そうよ、その時はね」
本当にというのだ。
「あっちが攻めて来るか」
「こちらかが、ですね」
「そうなるわね、けれどこっちは思いの他早く統一出来そうだし」
短期決戦で収めることで話が済みそうだからだとだ、アレンカールは述べた。
「そこから太平洋全体の内政を整えて」
「それからは」
マリアがアレンカールに問うた。
「やはり」
「ええ、他の勢力を攻めることになるわね」
そうした風になるとだ、アレンカールも答えた。
「それからは」
「ではその攻める相手は」
「欧州もあるけれど」
「あちらですか」
「あそこを攻めるのがね」
「やはりですね」
「一番簡単ね」
多くの勢力に分かれて統一が遅れているこの地域がというのだ。
「大西洋を渡って攻めるかサハラのモンスターが一杯いる砂漠を越えてアフリカの北を攻めてそうして」
「そのうえでね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「地中海から攻めるか」
「欧州を攻めるルートは複数ありますか」
「そうよ、けれど」
それでもとだ、ここでアレンカールはさらに言った。
「あたい達が欧州を攻めると」
「その時に枢軸が力をつけているとな」
インペルが言ってきた。
「介入してくるな」
「そうでしょ、その時まだ欧州がまとまっていないなら」
「むしろか」
「枢軸を攻めて」
そうしてというのだ。
「一番厄介な相手を先にね」
「倒すべきか」
「そうすればね」
枢軸、エカチェリーナとタゴールが治めるこの勢力を倒せばというのだ。アレンカールは明るいが考える顔で述べた。
「後々楽だしね」
「そうですね、確かに」
「先に強敵を倒して飲み込めば」
「それでかなり楽になりますね」
地の星達もアレンカールの言葉に頷いた。
「ではですね」
「統一して内政が整えば」
「その後は」
「まあそれは統一してからね」
アレンカールは同志達に微笑んで話した。
「じっくりとね」
「お話をして」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「決めるわ、まあ欧州の状況を見れば」
群雄割拠のその状況をというのだ。
「あそこはこっちに何も出来ないから」
「そして人口も国力もですね」
「枢軸より得られない」
「そのこともあるので」
「星の子達は多いにしても」
人材面では恵まれているがというのだ。
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