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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百三十七話 占ってもらってその十七

「それも栄養があって」
「美味しいですし」
「カレーに入れても」
「いいんですね」
「その甘酸っぱさが隠し味になって」
 それでというのだ。
「美味しいわよ」
「そうですか」
「だからね」
「それで、ですね」
「乗馬部のお店に行って」
 その屋台にだ。
「食べてみればいいわ」
「それじゃあ」
「ええ、じゃあね」
「今度はそっちに行ってみます」
「そうしてきてね。私はもうすぐ休憩で」
 それでと言うのだった。
「デートに行くから」
「ブロンソン君と」
「そう。今から」
 微笑んでの言葉だった。
「楽しみよ」
「何処に行きますか?」
 そのブロンソン君がエルザさんに聞いた。
「それで」
「そうね、黒船のことやってるクラスに行って」
「それで、ですか」
「黒船を観ましょう」
「それもいいですね、じゃあ」
「ええ、休憩になったら」 
 その時はというのだ。
「そこに行きましょう、あと屋台も回って」
「そうしてですね」
「何か食べましょう」
「じゃあ焼きそば食べません?」
 ブロンソン君は笑ってこちらを提案した。
「柔道部の美味しいですよ」
「焼きそばね」
「姉さんがよかったら」
「焼きそば大好きだから」
 エルザさんはブソンソン君の提案に笑顔で応えた。
「それじゃあ」
「はい、行きましょう」
「お塩でもおソースでもいいけれど」
「おソースですよ」
「なら青海苔と紅生姜も欲しいわね」
「そっちも入っています」
「わかっているわね、なら」
 ソース焼きそばに青海苔と紅生姜があるならというのだ。
「天カスも入っているわね」
「勿論です」
「ならそこにもね」
「姉さん行かれますね」
「一緒に行きましょう」
 エルザさんは今度はにこりと笑ってブロンソン君に言った、そして彼の手を自分から握ったけれどそこにもう全てが出ていた。僕はそんなエルザさんを見てから今度はジョーンさんのいる場所に向かった。


第二百三十七話   完


                    2019・5・24 
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