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夢幻水滸伝

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第百一話 超大国の者達その六

「エカチェリーナちゃんは萌えキャラや」
「所謂、ですか」
「優しくて大人しくて可憐なな」
「お嬢様ですか」
「そや」
 そうした性格だというのだ。
「男子からも女子からも人気がある」
「そうした方ですか」
「バレリーナでスタイルも抜群やしな」
「ポイント高い方ですか」
「相当にな」
 そうだというのだ。
「これがな」
「その方がどうも」
 今度は赤目の女だ、同じ赤目族の日毬と同じくサングラスをかけている。ピンクのドレスに見事なブロンドをツインテールにしている。地孤星エリカ=オルコットである、アメリカアラスカ州出身で持っている神具は自動小銃のクマドラックにライフルの魔弾だ。この皆具からもわかる通り職業はスナイパーである。
「私達には」
「ギャップが凄いねん」
「そうなんですね」
「それで普段はな」
 学園ではというのだ。
「人気あるで」
「こっちの世界みたいに恐れられてへんか」
「酒はめっちゃ飲むけなど」
「それはわかります」
 エリカにしてもだった。
「ロシア人ですさかい」
「そや、それでな」
「お酒はウォッカですね」
「呆れる位ごくごく飲むで」
「そうなんですか」
「ほんまにな」
「しかし」
 今度はトロールで青い上着とズボンの上に鎧といった身なりのトロールが出て来た、地囚星クラーク=ホーソーンだ、アメリカバージニア州出身で持っている神具はポセイドンのトライデントと鎧であるリバイアサンのである。職業はバイキングだ。
「こっちの世界ですと」
「そやろ、冷酷非情でな」
「恐ろしい人ですわ」
「それがや」
「普段はですか」
「そんな連中でな、他のロシアやインドの連中もな」 
 枢軸の他の星達もというのだ。
「気のええ連中や」
「そうですか」
「そやから怖がることはないわ」
「やがて敵としてガチでやり合うことになっても」
「強敵なのは間違いないけどな」
 それでもとだ、メルヴィルも話した。
「味方になったらな」
「頼りになりますか」
「そうした連中や」
「そうかとええですが」
「そや、まあ連中とやり合うのはずっと先でな」
「まずはですね」
「太平洋や、しかしうちもな」
 メルヴィルはここで北原が案内しているアメリカの星の者達を見回してそのうえでこんなことを言った。
「個性派揃いやな」
「確かに。ワテクシなぞは」
 ここで出て来たのはボームだった。
「天才科学者にしてダンディなので」
「ああ、自分もな」
「個性派ですね」
「そして他の連中もな」
 まさにとだ、メルヴィルはさらに話した。
「個性派揃いでな」
「そしてその個性がね」
「ええ感じで出ててな」
 それでというのだ。
「面白いわ」
「そうなのね」
「そや、それでな」
 メルヴィルはさらに話した。 
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