ゼロの使い魔×ポケットモンスター ネタ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
『ルイズが召喚したのが、ヒメグマだったら?』
前書き
今回は、ヒメグマ(→リングマ)。
全国図鑑解禁したけど、話が膨らまない!(泣)
ルイズは、もうもうと上がる煙の中に、60センチの生き物を見つけて、ガッツポーズを取った。
ついについに! 魔法が成功したのだという確信が得られたからだ。
春風により、煙が晴れると、そこには、大きな耳を持つオレンジ色に、顔の半分ぐらいを占める三日月模様がある可愛らしい熊がいた。なぜか、片手の掌をペロペロずっと舐めている。
か、可愛い!!っと、ルイズは、魔法の成功に加えて、可愛い使い魔を喚べたことに喜んだ。
コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式をっと、促す。
熊の姿にメロメロになっていたルイズは、ハッとして熊に使い魔の印を刻むべく近づく。
すると熊は、ビクッと震え、後ずさるが、小石に足をつまずかせ、コテッと後ろへ転がった。
ルイズはその隙に接近し、コントラクトサーヴァントの呪文を唱え、あとはキスだけとなり、まだ仰向けになっている熊を起こそうとして…、大きな爪で引っかかれた。
見かけによらない力によって、ルイズの顔に爪が食い込み、深く傷を付けられた。
ルイズは、構わずキスをしようとするが、熊はバタバタ手足をばたつかせて暴れた。
直後、コルベールが放った軽いエアハンマーが熊の頭部を襲い、熊が気絶した。
コルベールに今だと促され、ルイズは、熊を心配しつつ、キスをした。
そして、ルイズは、すぐに保健室に行かされ、水の秘薬で傷跡もなく治った。
熊は、ルイズの部屋の藁の上に寝かされていた。まだ目を覚まさない。
ルイズは、保健室へ連れて行くべきかと思っていると、やがて熊が目を覚まして起き上がった。
ルイズを見るなり、熊は、ビクッと震え上がっていた。ルイズは、熊から怯えられてしまいショックを受けた。
その時、ルイズの手が机の上にあったハチミツの飴玉を落としてしまった。
熊がピクッと耳を立て、クンクンッと飴玉を匂っていた。
欲しいの?って聞くと、熊は、コクコクと頷いた。どうやらコチラの言葉は理解できるらしい。頭は良いようだ。
ルイズは、飴玉の包み紙を外し、中身を熊に差し出した。
熊は、一口で少し大きめのその飴玉を口に入れた。
すると、熊は、身を震わせるようにほっぺたを手で押さえて喜び、コロコロと藁の上を転がった。どうやら予想以上に美味しかったらしい。
ルイズは、そんな熊のリアクションにメロメロになっていた。
翌日から、熊はルイズに気を許したらしく、後ろをついてくるようになった。
すると、ヒメグマだぁ! っと驚いたメイドひとりいた。
知っているのかと聞くと、シエスタというメイドは教えてくれた。
この熊の名は、ヒメグマ。
タルブ村の近隣の森でしか見かけない珍しい熊の一種で、蜜を好むのだそうだ。手に染みこませて、常に舐めているそうだ。
ただし、成長するとリングマという凶暴ででっかい熊になるそうなので、可愛いからといって近づくと親のリングマがいる可能性もあるので、非常に危険なのだそうだ。
り、リングマじゃなくて…よかった…っと、ルイズは思ったが、いずれ自分のヒメグマがリングマに成長することを思うと、不安がわき上がった。
青ざめるルイズを、ヒメグマは、掌をペロペロ舐めながらコテッと首を傾げて見ていた。
ヒメグマは、蜜を特別好むが、基本雑食らしく、あげれば肉でも魚でも食べた。
最初こそ怖がられて顔を引っ掻かれたものの、懐いてしまえば、ただあの時は怖がってただけだと分かり、ルイズは、ヒメグマを可愛がった。
しかし、ただ可愛いだけではないのだということを、示したが、土くれのフーケによる盗難事件の時だった。
フーケの巨大な土のゴーレムを、技マシンという宝物庫の宝を自らに使って、氷のパンチを放ち、土のゴーレムを破壊して、土くれのフーケを逃げ帰らせた。
更にその後の、アルビオンへの密命では、裏切ったワルドからルイズを守るべく前に立ち、風の魔法で吹き飛ばされた直後、リングマへと進化を遂げ、爆発的に上がった身体能力を駆使して、疾風の二つ名を持つワルドを撃破した。
ヒメグマからリングマになったルイズの使い魔は、婚約者に裏切られたショックから泣いているルイズをギュッと、けれど優しく抱きしめたのだった。
後書き
小さくとも、熊は熊だと思うのです……。
顔引っ掻かれてごっそりいかれなかっただけマシ。
ヒメグマの食性が分からず…、とりあえず蜜を好むが雑食性ってことにしました。
ページ上へ戻る