八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百三十五話 読書部の中でその十二
「あちこちの藩から人が入っていたから」
「方言もあったのね」
「そうだったんだ」
「ううん、ちょっとそこはね」
「イメージ違うかな」
「新選組も方言の世界だったのね」
「そうだよ、近藤さん達は江戸近郊だったけれど」
近藤勇、土方歳三、沖田総司の新選組といえばのこの三人はだ。
「芹沢鴨さんは水戸だったから」
「水戸の言葉だったのね」
「それで芹沢さんは最初から武士だったから」
その身分は低くてもだ。
「武家言葉だったからね」
「その時点で違うのね」
「結構ね」
「じゃあやり取りとかは」
「結構苦労したかもね」
お互い慣れるまでだ。
「そうだったかもね」
「長州と薩摩の人の間でも」
「やっぱりね、会津は東北だし」
その入り口になる、江戸から見て。
「そちらもね」
「方言あったのね」
「そこを見てもね」
「方言って面白いのね」
「お公家さんは京都だし」
「岩倉具視さんとか」
「完全にあちらの言葉だから」
この人達はこの人達でだ。
「この辺り戦国時代と同じだよ」
「織田信長さんは名古屋弁だったのよね」
「当時は尾張弁と言ったけれど」
「同じよね」
「うん、だから信長さんもね」
この人もだ。
「名古屋の言葉をね」
「使っていたのね」
「豊臣秀吉さんもだし」
この人はもっとはっきり言われている。
「奥さんと大坂城で喧嘩したら」
「ねねさんね」
「もう完全にね」
普段の畏まった口調が抜け出てだったらしい。
「名古屋弁でね」
「言い合っていたのね」
「そうだったらしいよ」
「それ面白いわね」
「そうだね。日本だよ」
「このことも」
「そしてね」
僕はチェチーリアさんにさらに言った。
「僕はその方言からもね」
「幕末を考えてるのね」
「それぞれの人の特徴にもなってるし」
特に龍馬さんと西郷さんのだ。
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