夢幻水滸伝
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第九十九話 中原の者達その四
「そうなるだがや」
「そうですね、お金はです」
屈も真面目な顔で述べた。
「無駄使いをしますと」
「あっという間だがや」
「僕も子供の頃に言われました」
「そうだぎゃな」
「遼寧にいる」
つまり彼の故郷にいる、というのだ。
「よく言われました、両親に」
「基本だぎゃな」
「世の中の」
「その世の中の常識を知らないとだがや」
それこそというのだ。
「その時はだぎゃ」
「お金がなくなり」
「後悔が残るだぎゃ」
そうなってしまうというのだ。
「祇園精舎の鐘だがや」
「平家物語ですね」
紅美はすぐにこの物語を察した。
「そちらですね」
「そうだがや」
「やはりそうですか」
「栄枯盛衰で、だぎゃ」
「お金も無駄に使うと」
「幾らあってもだがや」
その巨人の様にだ。
「即座になくなるだがや」
「左様ですね」
「驕る平家は久しからずだがや」
坂口はこの言葉も出した。
「そうなるだがや」
「そうなのですね」
「そう考えますと」
オーガの戦前の馬賊のものを思わせる緑の服の男も言った、人周星陳木倒である。中国黒竜江省出身で職業はマーシナリー、持っている神具は武器である瑠璃瓶である。
「巨人はやがては」
「マスコミ自体が斜陽だがや」
「今以上に弱くなりますね」
「今でシーズン百敗だがや」
「五年連続で」
「五年連続勝率一割台だがや」
「それがさらに弱くなりますか」
言うまでもなくシーズン最低勝率を更新している。
「もう想像出来ないですね」
「もっと弱くなれだがや」
坂口は心から言った。
「そうなれだがや」
「ですが中日もですね」
猫人の桃色と白の三国志に出て来る様な武将の服と具足の女だった、毛の色は赤茶色である、人孤星である白緑麗だ、職業はバーサーカーで中国雲南省出身である。持っている神具は源角槍という衝撃波や気も放てる槍だ。
「親会社は」
「マスコミだがや」
「中日新聞ですね」
「正直こっちもだがや」
「親会社は不安ですか」
「冗談抜きでマスコミは斜陽だがや」
「世界各国の兆候ですね」
これはネットの普及によるものが大きいと言われている。
「まさに」
「それでだがや」
「中日もですか」
「最近不安だがや」
「まともな会社なら潰れないですが」
ここで言ったのは派手な五色の服のムークだった、露出は少ない服だが全体的にヒラヒラとしたものだ。人損星金九仁である、中国ウイグル自治区出身で職業はダンサー持っている神具は右手にある馬超の槍だ。
「それは」
「まともだと思うだがや」
「日本のマスコミは、ですか」
「まあ八条学園を経営している八条グループもマスコミの企業あるだぎゃが」
「八条新聞と八条出版ですね」
「この二つの会社はともかくとしてだがや」
それでもというのだ。
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