八条学園騒動記
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第五百二十話 クソゲーコーナーその八
「簡単に食べたい時は」
「それで充分だね」
「そこにお野菜が欲しいなら」
その時はというと。
「もやしをおひたしにすれば」
「いいんだ」
「それでいいでしょ」
「そうだね、ただね」
「ただ?」
「ここが日本にしても」
それでもとだ、ジミーはパレアナに話した。
「凄く日本的だね」
「お味噌汁におひたしに」
「それでね」
「ついでに言うとコロッケもね」
「日本風だよね」
「ジャガイモのね」
クリームではなく、というのだ。
「そっちのコロッケでね」
「じゃあやっぱりね」
「日本風だっていうのね」
「しかも主食は白いご飯だし」
「というか主食が肝心よね」
「白いご飯だとね」
「アジアって感じがして」
これはこの時代でもアジア系国家の多くが米を主食にしているからだ、尚連合では全体的に米と麦が主食の二枚看板となっている。
「それでね」
「そこにそうしたおかずだと」
コロッケや味噌汁、おひたしならというのだ。
「本当にね」
「日本よね」
「パレアナも自覚しているんだ」
「それはね」
彼女自身もだった。
「そうしたメニューの時は」
「やっぱりそうだよね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「勿論ここにお買いものに行っても」
それでもというのだ。
「日本風のお料理だけじゃないから」
「他の国のお料理もだよね」
「だからパンも買うし」
これもというのだ。
「ちゃんとね」
「それでパンも食べるね」
「そうよ、スープだって飲むし。それに」
「それに?」
「炒飯も作るし」
こちらの料理もというのだ。
「中国風にね」
「そっちもだね」
「ええ、基本自炊だし」
「それが一番安いしね」
「そう、安くついて」
それにと言うのだった。
「自分の好きな味に出来て栄養バランスもね」
「調整出来るから」
「だからね」
基本はというのだ。
「自炊してるの」
「そうなんだね」
「ええ、この商店街の八百屋さんにもお魚屋さんにも行くわ」
こうしたお店にもというのだ。
「ちゃんとね」
「そうなんだね」
「それでお部屋に帰って」
「自炊してるんだ」
「そうしてるの、あたしは」
「しっかりしてるね」
「お金は大事だから」
このことが念頭にあってというのだ。
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