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八条学園騒動記

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第五百二十話 クソゲーコーナーその七

「だからね」
「それでなんだ」
「ええ、おもちゃ屋さんを見ても」
 それでもというのだ。
「あまりね」
「印象に残らなくて」
「それでね」
 そのせいでというのだ。
「私はね」
「あの商店街に行ってもなんだね」
「そんなおもちゃ屋さんがあるなんて」
「思わなかったんだ」
「そうね、どうもね」
 まだ言うパレアナだった。
「そうしたお店もあるのね」
「あの商店街にはね」
「そういうことね」
「うん、それじゃあね」
「今日の放課後は」
「あのお店に行って」
 そしてというのだ。
「行こうね」
「そういうことでね」
「宜しくね」
 二人でこうした話をしてだった、実際に二人は放課後駅前の商店街に入ると早速だった。その店に向かったが。
 ジミーはここでパレアナに人が行き交い店の者達がしきりにものを売っている中を進みつつそうして言った。
「それでパレアナがここでよく行くお店は」
「パン屋さんとね」
「ああ、パン屋さん行くんだ」
「あと酒屋さんと雑貨屋さんね」
「そういうお店に行くんだ」
「それと中華料理屋さん」
 この店にもというのだ。
「よく行くわよ」
「そうなんだ」
「けれどね」
「おもちゃ屋さんにはね」
 この店にはというのだ。
「本当にね」
「興味がないから」
「そうなの、だからね」
「ここに何回も通ってると」
「そのお店の前もなの」
「通ってる筈だよ」
「まあそう言われると」 
 パレアナにしてもだ。
「わかるわ」
「そうだよね、ここ隅から隅まで行き来してるね」
「本屋さんにも入るし」
 その店にもというのだ。
「あと和菓子屋さんでね」
「あのお店にも行ってるんだ」
「それで黍団子買って」
「あそこの黍団子美味しいよね」
 ジミーも知っていた。
「安くて」
「そう、だからね」
「ここに来たらなんだ」
「よく一本買って」
 そしてというのだ。
「おやつにしてるわ」
「そうなんだね」
「あと天婦羅屋さんで」
 この店ではというと。
「はんぺん買って」
「夜のおかずにだね」
「したりするわ、肉屋さんは」
 この店ではというと。
「コロッケが美味しいから」
「商店街の入り口のね」
「あそこで買って」 
「やっぱり夜のおかずだね」
「もうコロッケと白いご飯に」
 それにと言うのだった。
「そこにね」
「お味噌汁かな」
「そう、それがあればね」
 まさにこの組み合わせはというのだ。 
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