八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百三十三話 池田屋騒動その六
「そこから離れて」
「それで公平に見たら」
「山縣さんもね」
「悪い人じゃないのね」
「それなり以上に功績のあった人だよ」
その実はだ。
「むしろ批判している人達の方が」
「マルクス主義の人達ね」
「ソ連の悪事を擁護する為に事実を隠したり」
「ああ、ソ連は色々やってたからね」
「醜い擁護をしたりね」
「具体的にはどんなの?」
「ハンガリー動乱があったけれど」
一九五六年の話だ。
「そこでハンガリーを百姓国だからとか言ったり」
「それは酷いわね」
「大内兵衛っていう東大教授が言ったんだ」
後に法政大学総長にもなる、マルクス経済学の巨魁だったという。
「この話前ハンガリーから来た子に話したら」
「怒ったでしょ」
「墓紹介しろて本気で言われたよ」
「義和お墓の場所知らなかったでしょ」
「全くね、だから教えられなかったけれど」
「若し教えていたら」
「絶対にね」
このことは容易に想像がついた。
「お墓壊しに行ってたね」
「そうよね」
「そうされても仕方ないよ」
命懸けで叛乱起こした自分のご先祖をそう罵られたらだ。
「人間として最低な発言だから」
「そうよね」
「こうした人達がね」
日本のマルクス寄りの人達がだ。
「北朝鮮の誇大宣伝鵜呑みにして」
「何かあったの?」
「いや、ニキータさんも知ってると思うけれど」
僕は怒った目になって話した。
「北朝鮮への帰国事業ね」
「一人も生きて帰ってこなかったっていう」
「あれをやったんだ」
「北朝鮮を地上の楽園って言ったのよね」
「だから帰ったら幸せになれるって言って」
その実はだ。
「沢山の人を地獄に送ったんだ」
「人間以下の行いね」
「誰かが言ったけれど」
誰かはわからない。
「悪魔と言ってもね」
「まだ足りないわね」
「最低最悪の外道の所業だよ」
その嘘で多くの人が地獄に行ったからだ。
「その人達に良心が少しでもあったら」
「今からでもよね」
「遅くないから」
本当にこう思う。
「謝罪して全財産を投げうってね」
「地獄に送った人達の為に何かすべきね」
「この運動に関わった人でね」
「誰もなのね」
「責任取った人いないから」
そのマルクス寄りの人達の中でだ。
「マルクス主義は宗教を否定してるけれど」
「良心もないの?」
「そうした人が多いみたいだよ、他にも」
日本のマルクス主義者の中にはだ。
「皇室は否定して北朝鮮の世襲はいいとか言うから」
「それはね」
「おかしいよね」
「どう考えてもね」
実際にとだ、ニキータさんも答えた。
「いや、本当にね」
「北朝鮮はね」
「あそこ共和国じゃない」
国の名前はこうなっている。
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