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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百三十三話 池田屋騒動その三

「さっきの新選組の三人と」
「それでだね」
「龍馬さんとね」
「西郷さん大久保さんで」
「長州藩はその二人と松陰さんで」 
 それでというのだ。
「最後はね」
「勝海舟さんなんだ」
「それだけよ」
「打倒なメンバーかな」
「ちなみに作った子の好みは」
 幕末の人達のそれはというと。
「高杉晋作さんよ」
「その人なんだ」
「そうなの、大好きって言ってるわ」
「恰好いいからかな」
「しかも若くして死んでるし」
 結核でだ、この時代不治の病だった。
「余計にね」
「いいっていうんだ」
「そう言っててね」
「高杉さんの曲がだね」
「自分で一番力が入ったってね」
 その様にというのだ。
「言ってるわ」
「そうなんだね」
「あの人は僕から見ても」
 ニキータさんは目を輝かせて僕に言った。
「恰好いいしね」
「うん、それはね」
「そうよね」
「幕末は恰好いい人が多いけれど」
 だから日本の歴史の中でも魅力的な時代の一つなのだ、確かに色々なことがあって血生臭くもあるけれど。
「あの人はね」
「その中でもね」
「特に恰好いい一人で」
 それでというのだ。
「目立つしね」
「そうなのよね、だからね」
 それでというのだ。
「僕もあの人が同じ時代にいたら」
「好きになってた?」
「お付き合いしたいよ」
 是非にという返事だった。
「盆等にね」
「奥さんいたよ」
「お妾さんもいたわよね」
「結構女好きだったみたいだし」
 このことは坂本龍馬も結構だったらしいし僕の好きな伊藤博文なんて相当だった、そして大久保利通や近藤勇もお妾さんがいた。
「それでね」
「お妾さんもいて」
「結構なものだったけれど」
 戦争に強いだけでなく女遊びもだ。
「それでもなんだ」
「女好きでも当時は普通でしょ」
「それはね」
 そう言われるとだ。
「当時はね」
「まだまだそんな時代よね」
「今だったらそれだけで失脚だけれど」
 女性問題一つでだ。
「愛人さんがいたら」
「日本の政治家はそうよね」
「三十年位前までお妾さんいてもね」
 それもだ。
「結構大目に見られたらしいけれど」
「三十年で随分変わったのね」
「うん、女性議員もね」
 性別は違えどだ。
「やっぱりそうした話に厳しくなって」
「そうしたお話が出たらよね」
「失脚するけれど」
 実際にそれで失脚した人が多い、男の人だとこの年齢ではじめて恋愛を知ったとか言って政界失楽園と呼ばれた人もいる。 
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