ゼロの使い魔×ポケットモンスター ネタ
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『ルイズが召喚したのが、ミニリュウだったら?』
前書き
今回は、ミニリュウ(→ハクリュー→カイリュー)。
最後の方は、スケールをデカく書いてみた。
卵!
それがルイズの第一印象だった。
何度目かの爆発の後、煙が晴れたら、そこには何かの卵があった。
大きさは、鶏の卵なんて目じゃないほど大きい。ルイズでも両腕を使わないと持ち上げられないほど大きい。
ルイズは、ガッカリした。美しくて強い使い魔を所望していたのに、来たのは得体の知れない卵。
たちまちルイズを馬鹿にする声と笑い声があがる。
コルベールに促されて渋々、卵にコントラクトサーヴァントの儀式を施すため、呪文を唱え、どこでもいいからキスをしてみる。
すると、空が内側からコツンコツンと音を鳴らしているのに気づいた。
そしてルーンが吸い込まれるように空の表面に刻まれたかと思うと、卵が割れた。
そして中から、1.8メートルはある、蛇のような生き物が飛び出してきた。その胴体には卵の殻に吸い込まれたルーンが刻まれている。
ただの蛇じゃない。薄い青色の胴体だが、鼻らしき丸い部位があり、そこから下、腹にかけてさらに色が薄くなっていて白っぽい。目は黒くてつぶらで可愛らしく、眉間の中心に点のような白い部位があり、魚のヒレを思わせる耳(?)が両側にある。どこから見ても手足はなく、その蛇のような生き物は、ジーッとルイズを見つめていた。
コルベールがルーンを調べて、ルイズにおめでとうと賞賛の言葉を使った。
ルイズは、呆気にとられた。明らかに卵より大きいからだ。
ルイズが謎の蛇(?)を召喚したことで、使い魔召喚の儀式は終わり、コルベールが生徒達に学院に帰るよう言った。
フライが使えないルイズを、フライで飛んでいく生徒達が馬鹿にしてくる。ルイズは、悔しくて唇を噛んだ。
すると、謎の蛇(?)が、キッとその馬鹿にしてきた生徒を睨み。リュー!と鳴く。
すると、突如として小型の竜巻が発生し、フライで飛んでいた生徒達が吸い込まれて洗濯物みたいに回された。ついでにコルベールまで巻き込まれていた。
ルイズは、ギョッとして謎の蛇(?)を見る、謎の蛇(?)は、リュー!リュー!と鳴いてペチペチと地面を尻尾の先で叩いている。
ギャー、キャー!と竜巻でもみくちゃにされている生徒達の悲鳴を聞いて、ルイズは、慌てて、止めて!と謎の蛇(?)に訴えた。謎の蛇(?)は、ルイズをジッと見て、納得いかないような顔をしてから、竜巻を消した。
低空だったため、奇跡的に怪我人はいなかった。
タバサが目を回しながら、自身が持つ大きな杖を支えにして言った。
たぶん…、ソレ(蛇のような生き物)…、竜…っと。
その後、竜に関する伝承を調べたところ、遠い異国の地では、竜は天地を操り、雨風すらも自由自在に操れるというものがあった。
もしかしたら、自分が召喚した得体の知れない竜は、その類かもしれないと思った。生まれたてだというのに、あれだけ風を操れるのだ、潜在能力は凄まじいのだろう。
で…、その問題の竜は、ルイズの部屋に作られた使い魔のための藁の上で体を丸めて寝ている。
恐らく生まれたての上に、急に大きな力を使ったから疲れているのだろう。
ルイズは、図書館から借りてきた本を閉じ、自分も疲れたので、早めに就寝することにした。
その夜から朝まで、ルイズはうなされた。重たいものが体の上に乗ってる夢を見て…。
そして目を覚ますと、藁の上にいたはずの謎の竜が、ベットの、ルイズが被っている布団の上に乗っかって寝ていた。
大きさの割にすごく軽いようだが、それでも乗っかられると辛い(※3.3キロ)。ルイズは、布団を剥いで、ベットの横に竜を落とした。
目を覚ました竜が、抗議するように鳴く。ルイズは、寝起きも合わさり、竜を叱った。
プンスカ怒りながら着替えていると、ふとルイズは、この竜の餌について思った。
口は見えない。鼻で隠れているのか? そもそも草食? 肉食? 雑食?
しょんぼりと体を丸めている竜に聞いても仕方ないので、朝ごはん食べさせてあげるから来なさいと命令して、食堂に向かった。
生の食材を見せれば食いついたのを選べるので、食堂の調理場から持ってきてくれないかとメイドに頼むと、そのメイドは、ミニリュウだぁ!と驚いていた。
どういうことかと聞くと、シエスタというメイドの故郷でごく希に見られる、珍しい竜の一種だという。
あと、二段階ほど成長するそうだが、これで、ミニ?とルイズは、ミニリュウを見た(※1.8メートル)。
シエスタは、かつて曾祖父が飼っていたハクリューが、天候を操り、水不足や日照り不足だったタルブを何度も救ったという逸話を熱く語った。
聞いていると、ハクリューは、一段階目の形態で、次の形態はカイリューという四肢を持つ竜らしい。
餌は何が良いのかと聞くと、たぶん雑食と言われたので、肉と魚、あと野菜の切れ端などをたくさん持ってきてくれて、それをミニリュウは全部食べた。生まれたてから何も食べていなかったので相当お腹を減らしていたらしい。
食べ終わって、ケプッとゲップをすると、ミニリュウの体が脱皮した。
シエスタが、皮を貰って良いですか!?っと聞いてきたので、押されたルイズは、勢いで承諾した。シエスタは、喜々とお財布にミニリュウの皮を入れていた。
あっ、脱皮し続けて大きくなるらしいですよ!とシエスタが言った。
あと、ついでに、成長も遅いらしいので注意が必要です、とも言われた。
その後、毎日何度も脱皮を繰り返したが、ほとんど成長しているように見えず、やきもきした。
ルイズは、毎日メジャーを使ってミニリュウの成長を記録した。
計ってみると、びみょーーーにちょっぴりずつ成長しているのは分かった。
その後、ギーシュの二股発覚事件での決闘から、土くれのフーケの盗難事件を経ても、まだハクリューにはならなかった。
そして、アルビオンへの密命にて、ルイズの婚約者であったワルドが裏切った時、その時が来た。
白く光り輝いたミニリュウの体が伸び、そして4メートルはある大きさに成長すると、恐ろしいスピードで、ウェールズに迫ったワルドの攻撃を防ぎ、キッとワルド睨んで、水を纏った尻尾の先端でワルドの腹を突いて倒した。
ギリギリで風でガードしていたワルドは、逃げながら捨て台詞でレコン・キスタ軍が迫ってきていることを告げると、ハクリューが天井に空いた穴から翼もないのに空を飛び、迫り来る大軍に向かって、竜の怒りなる技を放った。
天候は荒れ狂い、空中戦艦は空中で衝突し合い、竜騎士は、雷に打たれて焼かれて焦げ、陸上の兵達は、迫り来る竜巻と増水して生き物のように襲いかかってくる水に逃げ惑った。
それが大量の経験値となり、ハクリューをさらに成長させる糧となる。
天空でカイリューへと進化を遂げたことで、放たれた破壊光線がトドメとばかりにレコン・キスタ軍の中心を破壊した。
たった一匹の竜によって、アルビオンの反乱の戦は、終息させれてしまった。
ワルドの攻撃を受けてしまって気を失っていたルイズが目を覚ました時には、すべてが終わった後だった……。
カイリューによる破壊の余波で壊れてしまった教会で、ぼう然とするルイズの傍に、カイリューが舞い降りてきて、ルイズを抱き上げて、もう用はないと言わんばかりに学院へと帰っていった。
この出来事は、生き残ったウェールズによって立ち直ったアルビオンやトリスティンで、“竜の怒りの日”と呼ばれ伝説になるまで語り継がれていくことになる。
後書き
ゲーム中だと、たいした技じゃないりゅうのいかりですが、アニポケだとヤバい技みたいに描かれていたので、このネタでもヤバいレベルの技にしてみました。
ポケスペでも、ドラゴンタイプは、天地を操るほどの強大なポケモンとして描かれてたと思うので(ちょい記憶が曖昧)、このミニリュウは、ルイズにルーンの力を付与されたことでより強い個体として完成したということにしました。
っていうか、ミニリュウ(ハクリューとカイリュー)って、こんな強いかな?
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