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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百三十話 たけなわになってその一

               第二百三十話  たけなわになって
 文化祭も本格的になってきた、井上さんは舞台を観るとカーテンコールの時に何とピンカートン役の人と一緒に手をつないで出ていた、蝶々さんの人はシャープレスの人とだからもう一目瞭然の状況だった。
 そしてだ、日菜子さんもふと告白した人らしき人と一緒にいたりしていた。何かお二人の未来も見えた気がした。
 そしてマルヤムさんのE組に行くとだった。
 そこでは何と千葉周作や幕末の県道の話がやっていた、僕は千葉周作の資料を読みつつあらためてこうした人かと思っていると。
 ここでだ、マルヤムさんが僕のところに来て言ってきた。
「面白いでござるな」
「うん、見ているとね」
「そうでござるな、拙者もでござる」
「調べていてなんだ」
「拙者武士が大好きでござる」
 あと忍者も好きだ。
「だからでござる」
「調べていてだね」
「凄く楽しかったでござる」
 僕に満面の笑みで話した。
「非常に」
「それは何よりだね」
「ただ、でござる」
「ただ?」
「いや、勝海舟さんでござるが」
 マルヤムさんはここで幕末の著名人の一人の名前を出してきた。
「あの人は剣豪でもあったでござるか」
「ああ、あの人だね」
「凄く使ったでござるな」
「千葉周作さんは北辰一刀流で」
 坂本龍馬がこちらの流派で江戸の道場に通っていた。
「あの人は直新陰流で」
「畑中さんの流派でござるな」
「そうなんだ、畑中さんはね」
 この人はだ。
「勝海舟と同じ流派で」
「あの人の強さは本物でござるな」
「免許皆伝で」 
 そうしてだ。
「今もね」
「毎日修行しておられるでござるな」
「十一キロの木刀を持って」
 何度思っても凄い重さだ。
「そして毎朝千本二千本って振ってるから」
「物凄い強さでござるな」
「それが直新陰流の鍛錬で」
「勝海舟さんもでござるな」
「あの人免許皆伝だったから」
 このことは畑中さんと同じというか畑中さんが勝海舟さんの後輩ということになるだろうか、この場合は。
「だからね」
「物凄く強かったでござるな」
「そうだったんだ」
 このことは実際に書かれている。
「例え刺客に襲われても」
「それでもでござるか」
「撃退出来る位にね」
 まさにそれ位にだ。
「強かったんだ」
「そうでござるな」
「お父さんも強かったしね」
「あの人も調べたでござる」
 勝海舟のお父さんのこともというのだ。
「勝小吉さんでござるな」
「あの人はむしろね」
「勝海舟さんよりもでござるな」
「強かったみたいだね」
「無類の強さだったと書いてあったでござる」
「うん、趣味は喧嘩と遊びと道場破りで」
 それでだ。
「一日三回位喧嘩してね」
「江戸の街で暴れ回っていたでござるな」
「とにかく鬼みたいに強くて」 
 それでだ。
「当時の人達も適わないってね」
「言っている人が多かったでござるな」
「江戸っ子らしくて竹を割ったみたいな人で」
 それでだ。 
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