八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百二十九話 スズキが恋をしてもその十一
「もう何ってなるから」
「そうですよね」
「義和もね」
「そうした連中を見てですね」
「ああはなるまいってね」
「思うことですね」
「チンピラでも下の下以下だから」
そんな連中はだ。
「小物どころか」
「小物ですらないですね」
「人間でなくなってるから」
「そうですね、まあ僕も嫌な奴は見てきました」
前に話した嫌われ者を思い出した、その他にも暴力教師とかもだ。
「ああした連中にはですね」
「なりたくないわよね」
「絶対に」
今も強く思っている。
「何があっても」
「そう思うならね」
「本当にならないことですね」
「実際にね」
「それがいいですよね」
「ええ、なったらね」
それこそだ。
「人間として終わりだから」
「そうですよね」
「嫌な奴に会ったら」
「ああはなるまい」
「そう思って」
心の中でというのだ。
「やっていくことね」
「それがいいですね」
「ええ、そして」
日菜子さんは僕にさらに話した。
「嫌な奴って何処にもね」
「いますよね」
「どんな場所でも」
「いい人がいれば」
「嫌な奴がね」
「いますよね」
「嫌な奴が近くにいたりするけれど」
同じクラスや部活にもだ。
「その時はね」
「出来るだけ関わらないことですね」
「どうしても関わらないといけない場合もあるけれど」
「その場合もですね」
「お付き合いは最低限にして」
そしてというのだ。
「嫌なことをされたら」
「その時はですね」
「頼りになる人に事情を話すとかして」
「何とかしてもらうこともですね」
「大事でしょうね、どうしてもなら逃げることも」
この選択肢もというのだ。
「必要かもね」
「それはそうですよね」
「わかるわよね」
「もう自分でどうしようもなかったら」
そうした事態や相手ならだ。
「もう、ですよね」
「ええ、逃げてね」
「難を逃れるべきですね」
「いじめとかで逃げないでね」
「追い詰められてですよね」
「自殺とかあるでしょ」
「ありますね、お仕事や家庭のことでも」
悩みに悩んでだ、その人なりに。
「そうして挙句には」
「そんな自殺とかね」
「あれだけは駄目ですよね」
「麻薬もアウトだけれど」
「自殺も」
「自殺したら後に残った人達が」
日菜子さんは普段は明るいお顔を今は暗くさせて僕に話した。
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