八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百二十八話 スズキだけれどその十一
「どうも」
「ゆっくりではないですか」
「お仕事に鍛錬と」
「その二つがです」
「ゆっくりですか」
「私にとっては」
そうだという返事だった。
「ですから」
「今もですか」
「この様に申し上げました」
「そうなんですね」
「はい、むしろ身体を動かしていないと」
畑中さんとしてはというのだ。
「私は駄目になります」
「そうですか」
「身体を動かしてこそ」
それでというのだ。
「私はしっかり出来て」
「ゆっくりもですか」
「出来ます」
「そうなんですね」
「私の場合は」
そうだというのだ。
「ですから休日もです」
「毎朝ですか」
「まずは稽古をして」
直新陰流のそれもというのだ。
「入浴をして」
「そしてですね」
「身体を整えて」
「お仕事もですね」
「そうして」
「今みたいにですね」
「飲んでいます」
こう僕に答えてくれた。
「私にとってゆっくりは」
「身体を動かされていることなんですね」
「左様です、そして一日の最後に」
「今みたいにですね」
「飲んで」
そしてというのだ。
「楽しみます」
「それが畑中さんのゆっくりで」
「今も動けていることも」
九十を過ぎてもというのだ。
「そのお陰です」
「毎日動いて働いて」
「それで、です」
「若しずっと休むと」
「私にとっては」
どうにもというのだ。
「よくありません」
「動いている方がですか」
「健康で気持ちもです」
「いいんですね」
「毎朝起きて」
そしてというのだ。
「まずです」
「鍛錬ですね」
「それをしっかりと行い」
「汗をかかれてですか」
「お風呂で身体を清め」
「身体もほぐしてですね」
「そうすればです」
それでというのだ。
「私はその日も元気にはじめられます」
「そうですか」
「そして今の年齢になっても」
「お元気なんですね」
「剣道が出来て」
それにというのだ。
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