夢幻水滸伝
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第九十話 大和の四人その十三
「この中国が統一するで」
「ほな頑張って下さい」
「色々他の勢力強いですけど」
「それでも応援させてもらいます」
「うち等結局どの勢力が統一してもええです」
四人は自分達の考えも話した。
「結果としまして」
「それがこの世界にとってええ勢力ならです」
「悪政や暴政やらんかったら」
「善政敷く勢力が統一したらええです」
「善政な」
羅は四人のその言葉に対して答えた。
「それ我も施も念頭に置いてや」
「政やってるで」
施も言う。
「民に負担かける税制にせんでな」
「貿易とか産業で財政支えてるしな」
「治水とか教育にも力入れてるし」
「どの種族も公平に扱ってるわ」
「とはいっても他の勢力もそやしな」
「太平洋はな」
こう四人に話した。
「アメリカも南洋も中南米もや」
「最近神星の奴が三人になった日本の近畿もやな」
「政はええわ」
「民と国を潤す政やってるわ」
四人に対して言うのだった。
「煬帝みたいな政性分ちゃうしな」
「ああした無茶はしたらあかん」
「大運河はあってもな」
「ああした政はせん様にしてる」
「煬帝ですか」
瑠璃子は隋を滅ぼしてしまったこの皇帝の名前を聞いてこう述べた。
「能力は高かったって聞いてますけど」
「贅沢好きで野心家で嫌なタイプですね」
紗枝は煬帝をこう評した。
「自分のお父さんやお兄さん殺して皇帝になったっていいますし」
「戦争で国傾けて反乱起こったら投げやりになって」
由香はこのことを話した。
「それで国を潰しましたね」
「最後は自分の兵士に裏切られて殺されましたけど」
雅美は煬帝の結末を語った、近衛兵達に布で首を絞められて殺されたのだ。
「自業自得の結末ですね」
「ああしたことをしたらあかんからな」
「明の万歴帝もあかんけどな」
二人は四人に答えて話した。
「やっぱり善政敷かんとな」
「世界を救う星のモンやからな」
「そやから我等も善政を心掛けてる」
「国を富ましてるわ」
「それで太平洋統一したらな」
「太平洋全体を豊かにするで」
こう言うのだった。
「そやから自分達もや」
「その時も頑張ってもらうで」
「戦に政にな」
「色々やってもらうで」
「任せて下さい」
四人は同時に自信を以て羅と施に答えた。
「うち等の本領発揮しますさかい」
「もうとっくに発揮してますけど」
「四天王とかスーパーカルテットとか言われてるのは伊達やないですさかい」
「大活躍しますわ」
「その軽さがな」
どうかとだ、施は笑って言う四人にどうかという顔で応えた。
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