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夢幻水滸伝

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第九十話 大和の四人その七

「厳しかったと思わん?」
「ヘッセさんなあ」
「五騎星の一人のな」
「真面目で礼儀正しくて気前よかったけど」
 それでもとだ、四人で車座になって炭酸飲料とスナック菓子を食べながらくつろいだ姿勢で話していく。
「厳しかったなあ」
「あれしたらあかん、これしたらあかんってな」
「真面目過ぎてな」
「うち等に合わんかったわ」
 こう四人で話した。
「あの人はな」
「他の五騎星の人達も合わんかったな」
「どの人も騎士道精神に厳しくて」
「うち等がぐうたらとか怠け者とかいい加減って言うてな」
 だが人の道は外していない、大事なものは全て持っている四人の美点も彼等はしっかりと認めていた。
「アメリカや中国の人等はちゃうかったけど」
「そうそう、南洋の人達も」
「あと南米のカルロさんも」
「どの人もうち等は笑っていいって言ってくれたけど」
 太平洋の神星の者達のことも話した。
「それはええけど」
「それでもな」
「何かどうもな」
「うち等に合わんな」
 このことをどうしても感じるのだった。
 それでだ、四人でこう話した。
「日本でも神星の人おるしな」
「紫先輩と芥川先輩な」
「お二人手を結んで一緒の勢力になってな」
「この大和も完全に掌握したわ」
 そうなったことをここで話した。
 そしてだ、こうも言うのだった。
「どんどん勢力拡大して強うなってるし」
「紫先輩めっちゃええ人やしな」
「優しいしな」
「あの人にしよか?」
 仕えるのならというのだ。
「遊んでても笑顔でええって言うてくれてるし」
「それやったらな」
「あの人のところやろかな」
「正式に勢力に入るんやったら」
 こうしたことを話した、そしてまた由香が言った。
「まあ暫く気ままな傭兵暮らしやろけどな」
「うち等はな」
「そうなるやろな」
「暫くあちこちと契約してるし」
「そうなるわ、そやからな」 
 それでというのだ。
「暫くはな」
「傭兵稼業やね」
「気ままなそれやね」
「暫くやっていくことになるな」
「そや、次はまたアメリカや」
 そちらに行くとだ、雅美は言った。
「あっちも統一したしな」
「アメリカめっちゃ強いな」
 紗枝はそのアメリカの状況を話した、話しつつコップの中のサイダーを飲んでいる。
「あそこは」
「技術も凄いしな」
「資源もかなりあるし人口も多い」
「そやからかなりの大国やで」
「この世界でもダントツの大国や」
 紗枝はまた言った、そしてだった。
 由香もだ、こう言った。
「あの国がこの世界統一するかな」
「まあ筆頭候補やな」
「その次が中国でな」
「あと南洋とか中南米やな」
 四人でこう話した。
「ロシアとインドが一つになるみたいやけど」
「あそこもこの世界統一するかもな」
「日本は辛そうやな」
「ああ、神星の人達がおってもな」
 綾乃と芥川のことを言うのだった。 
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