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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二十五話 近付く中でその十

「女子生徒に何をしてもな」
「表に出ないとかだね」
「普通だろ」
「泣き寝入りになるのなら」
「もう最初からだよ」
「近寄らないことだね」
「教師ってのはな」
 彼はここで偏見と取られかねないことを言った。
「暴力常習者とセクハラ常習者の集まりだろ」
「流石にそこまでは」
「言い過ぎか?」
「まともな先生も多いからね」
「けれどそんな奴が異常に多いだろ」
「他の職業に比べて遥かに多いかな」
 僕もこのことは否定出来なかった。
「報道だけでもかなり多いしね」
「しかもそれ表に出ているだけだからな」
「その実はね」
「表に出てるのは氷山の一角だろ」
 こうした話の常でだ。
「だからな」
「学校の先生の悪事はだね」
「実はな」
「もっと多いんだ」
「それもかなりな」
 こう僕に言った。
「だからな」
「今みたいなことを言ったんだ」
「じゃあ人を蛸殴りにしたり公衆の面前でマウント取って警察沙汰にならない世界あるか」
「学校の先生以外に」
「生徒床で背負い投げして目撃者いてもだぞ」
 それでもというのだ。
「お咎めなしってそんな世界他にないだろ」
「一般社会なら確実にだね」
 もうそれこそだ。
「懲戒免職だね」
「しかも公務員だろ」
「公立学校の先生だとね」
「多少無能でもクビにならないしな」
 正直多少どころか全くの無能という教師が多いとのことだ、教えるのは下手で言うことは運動家そのもので社会常識がなくて人格も下劣な輩が多いという。
「そんな世界だしな」
「悪事も多くて」
「それでその悪事がな」
「表にはだね」
「あまり出ないんだよ」
「そんなものなんだ」
「そんな連中が最近まで聖職者って言われてたしな」
 これも本当のことだ。
「そんな中にあってな」
「変な先生が多くて」
「そんな先公は嫌われるんだよ」
 一見優しくしていてもというのだ。
「本当に人は見ていてな」
「それで誰でもだね」
「結局嫌な奴はな」
「皆から嫌われるんだね」
「人によって態度を変えていてもな」
「自分も立場悪くなったらね」
「そうした奴は簡単にだよ」
 彼はここで僕の目の前に自分の右手を出してきた、そして手の平をくるりと回転させて甲を見せてこう言った。
「手の平返ししてな」
「仕掛けてくるんだね」
「そうするに決まってるからな」
「皆嫌うんだね」
「そうだよ、他人を利用するだけとかいう奴はな」
「嫌われて」
「自分もそう扱われるけれどな」
 本当の嫌われ者はというのだ。
「それに気付かないんだよ」
「自分のことにはだね」
「他人にあれこれ言って悪いことしてな」
「自分のことについては」
「全然磨かないからな」
 人格、それをというのだ。 
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