八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百二十五話 近付く中でその九
「高校で有名な嫌われ者らしいな」
「それは相当だね」
「実は友達がいない位にな」
「いると思っていてもだね」
「ああ、それで総寮長さんはな」
「そうしたこともだね」
「わかる人なんだよ」
しっかりと、というのだ。
「本当にな」
「だからいいんだね」
「ああ」
確かに厳しい人だけれどというのだ。
「嫌ってる人はな」
「いないんだね」
「怖いって思っていてもな」
「やっぱり僕達もね」
生徒側もだ。
「見ているからね」
「先生をな」
「それでおかしな先生だとね」
「外面はどうでもな」
「素顔って見えるから」
仮面を被っていても目は見える、まさに目は口程にものを言うとの言葉通りにだ。
「わかるよね」
「そうだよな」
「それでね」
まさにそのせいでだ。
「わかってね」
「それでだよな」
「嫌な人はね」
その素顔がだ。
「嫌われるね」
「女に優しくてもな」
逆に男には厳しい、そうした教師もいる。
「それは何故かってな」
「女の子もわかるしね」
「下心があるとかな」
「学校の先生って普通にあるからね」
あの世界ではだ。
「それこそ」
「そういうのもわかるからな」
この場合は女の子の方もだ。
「だからな」
「そうした先生は女の子から嫌われるね」
「下心あっての優しさなんてな」
「もうころって騙されたらね」
「そこから何されるかわからないからな」
それこそ醜悪そのものの行為をだ。
「だからだよ、男には怒鳴ってぶっ飛ばすぞでな」
「女の子にはだね」
「笑ってじゃっし、だけとかな」
五月蠅いという意味だ、奈良か何処かからの方言みたいだ。奈良県はその歴史的な事情から日教組の勢力が強くとんでもない先生も多いらしい。
「絶対にだからな」
「女の子狙ってるよね」
「それで何してくるか」
「わからないからね」
「そりゃ嫌うぜ」
女の子の方もというのだ。
「本当にな」
「当然の流れだね」
「何でか教師の世界ってな」
吐き捨てる、そんな風な言葉だった。
「悪事働いてもな」
「ばれないよね」
「学校って狭い世界だしな」
「そうだね、閉鎖された世界っていうと」
それこそだ。
「もうかなり閉鎖されてるよね」
「そんな世界だよな」
「うん、そうだとね」
「外に出る話とかもな」
「少ないしね」
「だからな」
先生が悪事を働いてもだ、暴力を振るったり醜い行いをしたり汚職をしたりしてもだ。それこそどんなことをしてもだ。
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