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人造生命の命

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第三章

「海の底の洞窟にです」
「行って欲しいか」
「お願いします、今日にでもギルドに依頼しようと思っていましたが」
「その時においら達がここに来たか」
「それも何かの縁、それでは」
 錬金術師は様々な錬金術の道具や素材が置かれているその店の中で二人に話した。
「宜しくお願いします」
「それじゃあな」
 リサールが頷いて応えた、そしてだった。
 リサールはカイと共にまずはマニラの港に潜水艇を用意させてそれに乗り込んで海の底の洞窟に向かった、そうしてだった。
 海の底にある洞窟自体には簡単に着いた、場所は有名な洞窟なのですぐに着いて主に水中でも棲息出来る種族を中心として形成されている海中都市街の周りだけが海中で大気に覆われているその中に入って情報を聞いた、だが。
 洞窟の中は強力な水棲モンスターや獣が多い、それで腕利きの冒険者も入らないので誰も知らなかった。だが。
 リサールは街の喫茶店の中でコーヒーを飲みつつカイに言った。
「こういった分の悪い賭けもな」
「するのがですか」
「ギャンブラーだからな」 
 それでというのだ。
「今から入るか」
「そうですね、入らなければです」
「あの人造生命体の娘にもな」
 スリックそっくりに造られてフィリピンの民族衣装を着た彼女のことも言うのだった。
「命を与えられないからな」
「そうですね、では」
「中に入ろうな」
 洞窟のそこにというのだ。
「そしてな」
「隅から隅まで探して」
「女神の息吹もな」
「手に入れますね」
「そうしような」
 こう話してだった、リサールはカイと共にだった。
 二人で洞窟の中に潜水艇で入った、入り口からは空気があり二人はそちらの心配はなく洞窟の中を進みはじめたが。
 所々に海水が湧き出ている洞窟の中、まるで海の中の島々の様な場所に出て来る強力な水棲モンスターや獣達を倒していった、鯨や鮫や鮟鱇やカジキ、蛸や烏賊や貝、甲殻類の系統の獣やモンスターも多かったが。
 海蛇や巨大鰻も倒しつつだ、リサールはカイに言った。
「おいら達星の奴なら平気だけれどな」
「確かに強いモンスターが多いですね」
 実際にとだ、カイも述べた。 
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