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オズのファイター大尉

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第五幕その十二

「嬉しいですね」
「成程ね」
「また機会があれば」
 オズの国にいる時にというのです。
「会いたいですね」
「そうだね、動物園や笹林に行けばいるから」
「その時はです」
「会うんだね」
「そうさせてもらいます」
 笑顔で頷く神宝でした、そしてこうも言いました。
「オズの国は色々な生きものがいていいですしね」
「そういえばだよ」
 神宝にトトが言ってきました。
「アメリカにはライオンや虎はいないよ」
「そうだよね」
「けれどオズの国にはいるね」
「そうだよね」
「もうアメリカにはいないっていうリョコウバトもいるし」
 この日も一行はリョコウバトを見ています、つがいでお空を飛んでいました。
「ドードーもモアもいてドラゴンもいて」
「色々な生きものが本当に多いね」
「それでパンダもいて」
 それでというのです。
「神宝達も会えるんだね」
「そうだね」
「そこがオズの国ならではで」
「面白いね」
「本当にね、そして世界樹に行けば」
 目的地であるそこにです。
「葉とお花を手に入れる時にまた出会えるよ」
「新たな生きもの達に」
「そのことを言っておくよ、本当にね」
「世界樹にも色々な生きものがいるんだね」
「君達の世界で言うゲームのダンジョンみたいにね」
「ダンジョン、RPGに出て来る」
 神宝はトトの言葉を聞いてすぐにどういったゲームかわかりました。
「モンスターや財宝が一杯いて存在している場所だね」
「そんな感じだから」
 それでというのです。
「襲って来るモンスターはいないけれど」
「面白い場所なんだね」
「世界樹の中の地図も持ってるから」
 また大尉が言ってきました。
「ちゃんとね」
「中に入ってもですね」
「行き来には困らないから」
「安心して中に入って」
「中を進めるからね」
「それに私達はもう中に入ったことがあるから」
 それでと言ってきたのはドロシーです。
「中のことはね」
「安心してですね」
「私達が道案内をするから」
「ドロシーさん達についていって」
「中を進んでね」
「そうさせてもらいます」
 笑顔で頷いてでした、そのうえで。
 一行は世界樹の方に進んでいきました、オズの国で一番高く雲にまで届く高さのその木の方にそうしていきました。 
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