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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百五十二話 ライダーとヒーローその十五

「止めた方がいいよ」
「何っ、詠まれているのか」
「チェイサーさんも気付いてるよ」
 これ位のことはという言葉だった。
「だからね」
「俺が正面から攻めるとか」
「確実に反撃を受けるよ」
「俺はそうなるか」
「というか私達全員がね」 
 梅雨自身も出久もというのだ。
「陽動を仕掛けるにしてもね」
「読まれているか」
「だから委員長は正面から一気に攻めないことよ」
 天哉得意の攻め方はするなというのだ。
「絶対に真っ先にやっつけられるから」
「厳禁か」
「そうだよ、止めた方がいいよ」
「ではどうして攻めようか」
「ここは蛙吹さんが正面から陽動を仕掛けてくれるかな」 
 出久が知恵を出してきた。
「チェイサーさんの注意を思いきり引き受けたらいいよ」
「私がなのね」
「うん、陽動なら相手の目が一番向く正面でね」
「それでなのね」
「僕と飯田君、特に飯田君は瞬発力と衝撃力が凄いから」
 この二つの要素に秀でているからだというのだ。
「ここはね」
「私が陽動担当ね」
「正面からね、ただね」
「無理はしないことね」
「チャイサーさんも強いから」
 それ故にというのだ。
「絶対にだよ」
「無理をしてやられない」
「そうしてね、絶対に」
「わかってるわ、私もあっさりやられたくないから」
 微笑んでだ、梅雨は出久に答えた。
「思い切り跳んで跳ねてね」
「そうして陽動を仕掛けてね」
「わかったわ」
「その方がいいな」
 天哉も出久と梅雨のやり取りを聞いて述べた。
「聞いてみると」
「納得したのね」
「俺の考えた攻撃よりいい」
 天哉は真面目な顔で素直に答えた。
「確かにな」
「それじゃあね」
「よし、では蛙吹さんはそれで頼む」
 正面からの陽動をというのだ。
「そして俺と緑谷君は蛙吹さんがチェイサーさんに陽動を仕掛けている間にだ」
「その時にだね」
「仕掛けよう」
 今度は出久に答えた。
「これから」
「うん、それじゃあね」
「緑谷君の考えでいこう」
 こう話してだ、そしてだった。
 三人は出久の案通りにチェイサーを攻めた、梅雨は蛙そのものの動きでチェイサーに陽動を仕掛けてだった。
 チェイサーの注意を引き付ける、その間にだった。
 出久と天哉がそれぞれ左右から攻めた、出久が右から天哉が左からだ。
 一気に攻める、その動きに対して。
 チェイサーはダッシュ、極めて速い動きになり三人の攻撃をかわした。だが反撃は出さなかったが。
 そのことについてだ、チェイサーは言った。
「見事な連携だったからな」
「反撃は、ですか」
「出せなかった」
 そうだったというのだ。
「俺もな」
「そうなのですか」
「陽動だとわかっていてもな」
 梅雨のそのことから話した。 
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