小さな腕輪
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第四章
ヤンゴンはこの時疫病が流行していた、それで二人はすぐにだった。
ヤンゴンの市役所に入って自分達の身分を明かしてだった、市長に言った。
「それがし達も協力する」
「出来ることは何でもする」
「それで疫病を解決する」
「そうせなな」
「お願いします、今ヤンゴンはです」
豹人の市長が二人にすがる様に頼み込んだ。
「疫病が流行していて」
「ほんまにな」
「えらいことやな」
「治療出来る人が少しでも必要で」
「薬もな」
ティンが言った、この世界でも各種の疫病への対策そして薬が用意され治療法も確立されてきているのだ。
それでだ、彼はすぐにだった。
ダーガーと共に星の者達としてヤンゴンの疫病に向かった、南洋は元々疫病も多くそれでどうするかは既に経験もありわかっていた。
それでだ、疫病がマラリアであることをまず突き止めてだった。
患者達に薬を打ち手当をしてだった、マラリアを媒介する蚊の退治を進め蚊が出る水溜まりを埋めたりその上に油を撒いて蚊になるボウフラを窒息させ。
池に魚を入れてボウフラを食わせた、蚊の退治には街の獣使い達に蚊の天敵である蝙蝠や蜻蛉を使わせた。
そうしてだった、マラリアだけでなく蚊も退治してだった。
ティンはようやく一息つけた、それはダーガーもだったが。
ティンは少し休んでだ、ダーガーに言った。
「マラリアのこともな」
「ああ、腕輪のせいやな」
「それでその腕輪をな」
「今からやな」
「この街におる賢者に渡すか」
「元々それが依頼やしな」
「そうしよな」
こう言ってだ、ティンはダーガーと共にだった。
ヤンゴンにいた魔法使いの師匠である賢者、山羊人の老人に渡した。すると腕輪はすぐにであった。
老賢者の手により呪いを解かれた、それを受けてだった。
ティンとダーガーはマンダレーに戻った、それで依頼主の魔法使いに全てただしマラリアの解決で自分達の素性を出したことは隠してそのうえで話すと彼は二人にお礼を言ってだった。
二人に報酬を渡した、これで全てが終わった。
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