八条学園騒動記
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第五百四話 露出とファンタジーその五
「野球の育成ゲームとかね」
「あるんだ」
「つまり体調管理もしろってね」
「そうしないといい選手は出来ないってことだね」
「そうした育成ゲームはあるけれど」
それでもというのだ。
「RPGになると」
「病気の設定自体がないんだね」
「だからマラリアとかも無視されるのよ」
「寄生虫とかも」
「あと食べものがあるゲームもあるけれど」
食べれば体力が回復しなくなれば餓えていき遂には餓死してしまう、この設定もまたリアルさを増す要素になっている。
「けれどね」
「それでもだね」
「マラリアとかモンスターより怖いのに」
「怖い病気なのは確かね」
「それを再現しないのは」
「まだまだで」
「そうしたことも考えると」
昆虫からの感染症や寄生虫のリクスを考慮しないことはというのだ。
「本当に服はしっかりしないとね」
「生きていけないんだね」
「そうよ、生きていける筈がないわよ」
どうしてもというのだ。
「本当に」
「服は命の危険にも関わるってことだね」
「まさにね、死ぬわよ」
リアルでというのだ。
「ファンタジーの女性キャラの服だと」
「ビキニとか太腿丸出しとか」
「完全に自殺行為だから」
「マラリアで死にたくなかったら」
「あんな恰好で戦ったり変な場所に行かないことよ」
ジャングル等そうした虫や疫病が多い場所にというのだ。
「少なくともあたしはしないわ」
「絶対にだね」
「そうよ、ちゃんとした服でいるから」
ファンタジーの世界に行けばというのだ。
「それでね」
「冒険もしていくんだね」
「そうよ、安全第一でね」
「ファンタジーの現実は過酷ってことだね」
「そうよ、というか何であんな変な服が定着したのかしら」
ファンタジーそしてSFの世界においてとだ、ジュリアは首を傾げさせてそのうえでジョルジュに述べた。
「一体」
「二十世紀からかな」
ジョルジュはこうジュリアに答えた。
「少なくともトールキンじゃないね」
「指輪物語ね」
「あの作品の露出って」
「ないわね」
「かなり考えた作品だから」
人物だけでなく世界の設定にだ、完璧主義者のトールキンは実に細かいところまで設定を考えて書いたのだ。
「服装のことまでね」
「しっかりしてるわね」
「うん、イギリスの人だけれど」
連合の宿敵であるエウロパの国々の中でもとりわけ嫌われている国だ、連合でこの国を嫌っていないのは日本しか見ていない韓国位だと言われている。
「それでもね」
「作品は凄くて」
「服装まで考えて」
「気候に合ったものまでなのね」
「作品世界のね」
「それであの人の作品世界は露出も少ないのね」
「けれどこれがアメリカになると」
この国のファンタジーそしてSFはというと。
「もうね」
「露出が大きくなったのね」
「コナンとか」
この作品のシリーズはというと。
「もうワイルドな世界のせいか」
「映画でもワイルドだしね」
この時代でも制作されて公開されている。
「露出も多いし」
「あの作品とかSFとかハインラインかな」
「ああした人の作品からなの」
「挿絵とかからかな」
イラスト、それからというのだ。
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