八条学園騒動記
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第五百四話 露出とファンタジーその四
「野生に帰れってなると」
「即座にだね」
「そうよ、まさに野生でね」
その世界の摂理に組み込まれてというのだ。
「死んでいったのよ」
「だから服はちゃんと着る」
「そうよ」
「そうすべきなんだね」
「服は体を守ってくれる最初のものよ」
何といってもというのだ。
「鎧以前にね」
「そう思うと本当に大事だね」
「そうよ、軽いものじゃないのよ」
「それが現実だね」
「紛れもなくね」
まさにというのだ。
「それを忘れたら」
「作品世界もおかしくなるね」
「服は本当に重要だから、それぞれの世界に合った服よ」
それがないと、というのだ。
「今だってそうなのに」
「寒い場所では厚着でね」
「暑い場所は薄着で」
「けれどしっかり着ているね」
「そう、本当に大事だから」
「おろそかには出来ないね」
「そうなんだけれど」
それでもとだ、また言うジュリアだった。
「本当にRPGとかSFだとね」
「それが反映されていない」
「全く、おかしなことだわ」
こうジョルジュに語るのだった。
「本当にね、あたしとしてはね」
「どうしてもだね」
「そこを反映して欲しいのよ」
「ツンドラや熱帯でビキニアーマーは」
「自殺行為だからね」
とかくビキニアーマーを否定するジュリアだった。
「何度でも言うわよ」
「正直に聞くとビキニアーマー嫌いだよね」
「嫌いよ」
ジュリア自身否定しなかった。
「はっきり言ってね」
「やっぱりそうなんだね」
「ええ、あんなの現実性がないから」
それも一切という口調だった。
「私だったらね」
「男性戦士と同じ格好だね」
「厚着でね」
「全身鎧だね」
「その格好よ」
これしかないというのだ。
「本当にね」
「戦闘や気候にも問題で」
「虫にはもっとよ」
とりわけというのだ。
「今言った通りにね」
「シビアな現実だね」
「マラリアがあるゲームってそうそうないけれどね」
「ないね、そういえば」
「若しあったら」
それこそというのだ。
「難易度上がるし」
「現実にもね」
「かなり近付くわよ」
「そうだね、マラリアじゃなくても風邪とか」
病気の代名詞となっているこれもというのだ。
「なったらね」
「そこも再現してくれたらね」
「難易度上がるね、しかも」
「リアルさも増すでしょ」
「というか面白そうだね」
「体調崩したりして病気になるゲームはあるわ」
実はとだ、ジョルジュは話した。
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