オズのファイター大尉
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第一幕その二
「だから多分ね」
「もうすぐですね」
「冒険に出る機会が来ますね」
「そしてその時にですね」
「大尉と一緒になったら」
「いい機会になりますね」
「そうなるね、じゃあ今からね」
まさにと言う樵でした。
「その時を楽しみに待とうね」
「今回君達はオズの国に来てすぐにここに来たけれど」
ウィンキーの国、そして樵のお城にです。
「ここからね」
「あらためてですね」
「そう、冒険に出るかもね」
「そういえば今回こっちに来た時は」
神宝は樵に笑顔で答えました。
「いつもはエメラルドの都に出るのに」
「ウィンキーの国だったね」
「それはどうしてなんでしょうか」
「そうだね、僕達が君達と会いたいって思っていたからかな」
ジャックが言ってきました。
「丁度ここで三人でお話をしていたんだ」
「僕達と会いたいって」
「うん、そうお話している時にね」
まさにその時にです。
「君達はオズの国に来たね」
「学園の時計塔の最上階の渦から」
いつも五人がオズの国に来ているそこからとです、神宝はジャックにも答えました。それもすぐにです。
「そうしたけれど」
「その時にね」
「丁度三人がそんなことをお話していて」
「僕達の願いをね」
「渦が聞いてくれて」
「案内してくれたのかもね」
「渦にも意志があるんだ」
神宝はいつもただ通っているだけのその渦についても思いました。
「そうだったんだ」
「そうかもね、オズの国はものも心を持つからね」
「そうした国だから」
「そんなこともあるかもね」
「そうしたことは君達の世界でもあるね」
かかしが笑顔で言ってきました。
「そうだね」
「あっ、付喪神ですね」
「日本にいるね」
「はい、中国にもいます」
「そうだね、ものも長く存在していたりしたら」
それでというのです。
「人間の様に心を持って」
「それで、ですね」
「渦もまた然りなんだろうね」
「特にオズの国にまつわるものだから」
「余計にね」
まさにというのです。
「そうなるのだろうね」
「それで、ですか」
「君達は僕達の願いを受けてね」
「ウィンキーの国に来たんですね」
「そうじゃないかな、けれど何はともあれね」
「ウィンキーの国に来たからには」
「この国を楽しんでね、そしてね」
そのうえでと言うのでした。
「若し冒険がはじまってね」
「そしてですね」
「そう、そのうえで」
まさにというのです。
「大尉と会ったら」
「その時は」
「一緒に楽しもうね」
大尉と一緒の冒険をというのです、そうしたお話をしながらです。五人は樵達と一緒に今はジュースをお菓子を楽しみました。
ただ樵達は食べないので神宝は彼等を気遣って言いました。
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