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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百十話 食堂からその十

「こうした者を時々食べる位だと」
「あそこまで太りませんね」
「まずないわよね」
「うん、パンと牛乳なら」
 これ位ならだ。
「ちょっと身体を動かしたら」
「カロリーが減って」
「飲んで食べた分位は」
「それで大丈夫ですよね」
「太らないわね」
「そうだよ。というかあの太り方は」
 今のアメリカ人みたいなそれはだ。
「ちょっと以上にね」
「不思議ですね」
「幾ら何でも」
「やっぱり動かないのかな」
 運動、それをしないのかと僕は思った。
「だからかな」
「あそこまで太りますか」
「その結果として」
「うん、食べる方も何かがおかしくて」
 糖分とカロリーを異常に摂取してだ。
「それで動かないとね」
「あそこまで太りますか」
「そうなるのね」
「それか多少歩いても」
 それでもだ。
「おかしな食べ方をして」
「あそこまで太るんですね」
「顎がなくなる位に」
「指とかもね」
 これもだ。
「脂肪が付いて丸々ってなるのも」
「そうした食べ方をして」
「それに見合った運動をしないと」
「ああなるのかな、それでもあそこまで太るって」
 理屈ではわかっていてもだ。
「ちょっと以上にね」
「有り得ないですよね」
「どう考えても」
「そうだよね、よくアメリカで太った人は出世しないっていうけれど」
 自分の体調管理も出来ないのに何が出来るかというのだ。
「あそこまで太ったら動けないし健康状態も悪いから」
「その時点で、ですね」
「出世出来ないですね」
「普通の太り方じゃないから」
 どう見てもだ。
「それじゃあね」
「出世どころか命の危険もあるので」
「それ以前の問題ね」
「食欲の秋っていうけれどね」
 そして馬肥えるだ。
「命の危険がある位太ったら」
「問題外ですね」
「もうそうなったら」
「本当にお腹が膝まで垂れ下がる位だと」
 安禄山の様にだ。
「絶対に身体壊すか壊してるから」
「何も出来ないですね」
「そこまで太ってたら」
「流石に私もそこまでは食べないですし」
「お腹一杯食べてもね」
「運動もします」
「そのこともあるし」
 千歳さんもイタワッチさんも僕に答えてくれた。
「今で標準かしらね」
「これ位が」
「そうだね、太ってもね」
 僕もまた二人に答えた。
「普通位じゃないとね」
「その普通がね」
 イタワッチさんは僕に太った場合について言ってきた。
「女の子は嫌がるのよね」
「まあそれはね」
「何か義和の知り合いでいたのよね」
 僕に眉を曇らせて言ってきた、牛乳を飲みながら。 
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