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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百三話 ミステリー研究会その十

「少なくとも陸にはね」
「じゃあ海ね」
「そうした地域にいるとしたら」
「そう思ってるよ、僕は」
 こう自分の考えを話してくれた。
「恐竜についてはね」
「そうなのね、あんたは」
「そうした考えなの」
「そうなんだ、一番いる可能性が高いのは海でね」
 それでというのだ。
「その次にアフリカだね」
「それじゃあ海を巡るかアフリカの奥に行ったら」
「恐竜に出会えるのね」
「そうかもね、大きな魚のお話は世界中にあるけれど」
「さっきお話に出たタキタロウとか」
「そういうのね」
「うん、タキタロウは絶対にいるし」
 岩窪君はタキタロウについては断言した。
「昔からいて探知機にもかかって剥製もあって食べたっていう人もいて」
「証拠一杯あるわね」
「それじゃあなのね」
「タキタロウはいるよ」 
 ここでも断言した。
「絶対にね」
「大きな川魚だったね」
 僕はまた岩窪君に尋ねた。
「そうだね」
「岩魚か何かって言われているね」
「そうらしいね」
「まあそんなにね」
「タキタロウはいてもだね」
「特に不思議じゃないよ」
「中々見付からないけれど」
 姿自体はだ。
「いることは間違いないね」
「罠かけて破られたりするし」
 大型の魚によるものということが明らかだったという。
「だからね」
「それじゃあね」
「タキタロウは本当にいるのね」
「だから探せば」
 タキタロウがいるというその湖にだ。
「会えるよ、水面で泳いでいる姿もね」
「観られるのね」
「その湖に行けば」
「そうなのね」
「うん、ただ数は少ないみたいだから」
「二十匹以上いるよね」
「それだけいてもね」
 それでもというのだ。
「数はね」
「少ないから」
「中々捕まらないんだ」
「そうなのね」
「まあタキタロウはいるよ」
 実在しているというのだ。
「いることは確かだしね」
「それじゃあね」
「努力したら見付けられるよ」
「努力したいね」
「本当にね。UFOと違うから」
 岩窪君は少し苦笑いしてこうも言った。
「タキタロウは」
「ああ、UFOはね」
「そうはいかないわね」
 二人もこう応えた。
「残念だけれど」
「沢山の種類があって」
「宇宙人もそうでね」
「宇宙から来ているから」
「中々証拠を見いだせないわね」
「そうなんだ、だからね」
 それでというのだ。
「タキタロウはずっとましだよ」
「そうよね」
「いることはわかっているから」
「未確認動物は結構そうしたのが多いんだ」
 岩窪君は二人にこうも話した。
「お水の中にいる種類はね」
「その正体は大きなお魚」
「そうした場合が多いの」
「義和もクッシーやイッシーの正体はそうかもって言ってたけれど」
「タキタロウは実際にそうなのね」
「うん、タキタロウはね」
 本当にというのだ。 
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