地球防衛軍VーARC5555が民間人として転生しましたー
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Goodbye, my peaceful life
巨船襲来・A
前書き
基地からなんとか脱出したファイブス。
軍曹含む基地の生き残りはファイブスが住む町の怪物駆除の為、このエリアに展開していた部隊と合流した。
軍曹「ファイブス、お前が言ってた『私物』……約束通り、取って来ていいぞ。敵はブラッガーと装甲車、コンバットフレーム・ニクスと俺のミストラルで対応する」
ファイブス「心から感謝する。……死ぬなよ」
ファイブスは軍曹にお礼を言い、ミストラルで飛び立ち、自宅に向かった。
ファイブスが住んでいるのは安物件のアパートに10分もかからずに到着。ミストラルで来たため、音に驚いた周囲の他の住人が出て来てスマホで写真や動画を撮ったりする。
ミストラルから降りたファイブスは野次馬など気にせず
部屋に入り、押し入れの中にあるダンボールとライフルケースを取り出した。
ファイブス「こいつを『また』着ることになるとはな……」
取り出したダンボールを開けてそう呟いた。
ダンボールの中には黒いウェットスーツと白を基調に青いラインが入った物が入っている。
中にある黒いウェットスーツは物質吸着能力のある『ボディストッキング』というもの。
クローントルーパーは皆、この『ボディストッキング』を着用し『装甲服』を身につける。
基地で渡された警備員の服を脱ぎボディストッキングを着用する。
そして、箱の中のアーマーを取り出して身に付けていく。
ボディプレート、サバイバルパックと伸縮式の高周波ブレードの付いたバックプレート、肩、腕、肘、太もも、膝、足と順番に付ける。
ちなみに、彼が持っているアーマーは『フェーズ2ARCトルーパーアーマー』という特殊なもの。
ボディプレートに追加アーマーにマガジンポーチの付いたマガジンポーチ付きのポールドロン(肩の防具)とブラストカーマ(下半身を爆風などから保護するための防具)、追加の弾帯も装備。サバイバルパックにライフルケースから出したストックの折り畳まれたDC-15A(ブラスターライフル)を装着、DC-17二丁(ブラスター拳銃)を太ももにあるホルスターに入れ、DC-15S(DC-15Aの小型軽量モデル)を持って部屋を出た。
住人「あんた、EDFの兵士だったのか」
部屋を出てすぐ、住人の一人がファイブスに質問する。
ファイブス「数時間前に入隊したばかりだ……実戦は今回が初めてではないがな」
そう答えつつ、ファイブスはミストラルに搭乗する。
ファイブス『いずれこの辺一帯のエリアは戦場になる。早めに避難しろ。離陸する。離れろ』
ファイブスは住民に危険を伝え、ジャンプしてからミストラルのバーニアを起動した。
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一方、軍曹達の部隊は巨大生物と戦闘していた。
軍曹「戦車の側面をカバーしろ! 平賀! あの塔に砲撃要請のビーコンを撃ち込め!」
ニクス2『我々が援護します! コンバットフレーム隊! 突撃する!』
平賀「敵が多い! これでは前に進めない!」
住宅地に大きな『塔』が建っている。その『塔』の頂上から次々怪物が現れる。
エアレイダーの自慢の砲撃要請も敵が多く、先に進めない。標的指示ビーコンを射出する銃の射程は短い。
司令官『軍曹、ミストラルは動けないか?』
司令官は、状況を打開しようと、ミストラルの状態を軍曹に聞いた。
軍曹「この状態では動けない……弾切れだ……」
歩兵と装甲車と戦車、コンバットフレームの並ぶ後ろで駐機姿勢で並ぶ2機の『ミストラル』
???『こちら戦略情報部(以下・情報部)。これより支援します』
???『こちらはEDF日本支部作戦本部(以下・本部)だ。ベース228の司令官、情報部と共に支援する』
司令官『ありがとう、感謝する。しかし、あの塔を破壊出来なければこちらが全滅だ……際限がない! 弾薬もそろそろヤバイ!』
司令官は本部に苦言を言う。
情報部『司令官、軍曹、あの落下物は頂上にある半透明の部分を攻撃すれば歩兵の火器でも破壊可能です』
軍曹「俺達の銃ではあの高さに届かない………」
兵士C「ああ、スナイパーライフルでもあれば……」
次々と怪物を送る『塔』の弱点を情報部が伝えたが、射程が足りず、さらに前に進めない。
そこに、轟音と共に20発を越える榴弾が降り注ぎ、敵の群れが一掃される。
軍曹が振り向くとキャノンを搭載した『ミストラル』の姿があった。
兵士A「遅かったじゃないか……」
ファイブス「こちらファイブス。本部、ミストラルは自由に飛行可能だ。俺がやる」
装備を整えて戻ってきたファイブスは本部に進言した。大まかな流れは無線を聞いていた為、知っている。
本部『……このままではじり貧だ、新入り、頼むぞ!』
ファイブス「了解。『ARCトルーパー・ファイブス』……『テレポーションタワー』の破壊に向かう」
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ファイブス「あの『塔』か……ハードケース、全装備の残弾は?」
ファイブスは機体のAIに聞いた。
ハードケース『残弾は左右共に15発。コンバットバーナーは残り5分程度。椀部機関砲は残り300発、マシンガンは400発です』
ファイブス「まだまだ持ちそうだな。おっと!」
『塔』を登ってきた巨大生物が酸を撃つ。それを回避し、腕の機関砲で『塔』の半透明の場所を攻撃た。
すぐに『塔』は爆破し地面崩れた。残り二本の塔も同様に破壊。
本部『よくやった。休んでくれ新入り』
ファイブスは機体を操縦し、軍曹達のいる陣地に着陸した。
軍曹「ファイブス、お疲れ。飲むか?」
コクピットから出ると、軍曹からペットボトルを渡される。蓋を開けて、飲む。
兵士B「輸送トラックが来たぜ?」
休憩していた兵士が向かって来るトラックを指差す。
補給隊員「作戦本部の要請で補給を持って来ました」
軍曹「ありがとう。さっそくニクスやミストラル等の補給を頼む!」
補給を行っている間、ファイブス達は休憩した。
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ブラッガーやニクスの補給は終わったが、ミストラルの最後の補給『推進剤』の補給がまだ終わらないのだ。
敵の反応もないため、普通に周囲を警戒するだけだった。
情報部『……『塔』の落下軌道から射出地点を特定中……な、新たに『塔』の落下を確認! 数2本! 警戒してください!』
情報部の無線でニクスのパイロットは機体を起動させる。ブラッガーもエンジンを唸らせ起動する。
補給隊員「ミストラルの推進剤補給にあと15分かかります!」
ファイブスと平賀がミストラルに乗り込もうとしたら、補給中でまだ動けない。
作戦本部『わかった。軍曹『塔』を破壊してくれ、コンバットフレーム隊、戦車と共に進み、歩兵を援護しろ。もう少しでフェンサーとウィングダイバーの応援が来る』
軍曹「了解した! お前ら! 行くぞ! コンバットフレームに続け!」
ファイブスは愛用する二丁のハンドブラスター『DC-17』を抜く。
地面に刺さった『塔』が起動して、巨大生物を次々転送する。
ニクス1『攻撃開始!』
ブラッガー1『歩兵は我々を盾にしろ!』
ニクスとブラッガーが先陣を切り、突撃する。
軍曹達レンジャー部隊も続く。
迫り来る巨大生物。コンバットフレームやブラッガーが逃した巨大生物をレンジャーで倒していく。
ファイブスは二丁のDC-17で次々と撃ち抜いていく。
殲滅速度は軍曹達のアサルトライフルよりも早い。
火炎放射機兵「燃料切れ! うあ来るなぁぁぁぁぁ!」
彼に襲いかかろうとした巨大生物はファイブスは見もせずに撃ち抜く。
ファイブス「弾幕に切れ目を出すな! 互いにカバーしろ! 各自がバラバラに撃っても弾幕の切れ目で死ぬ! いいな!」
一同「了解!」
ファイブスが皆に指示を出す。
軍曹(こいつ、本当に民間人か? 射撃の腕といい作戦指示といい……かなり戦闘に慣れてる感じだ)
ファイブスの戦闘に違和感を感じる軍曹。
実際その感覚は間違いではないがそれを忘れさせるほど戦闘は苛烈さを増していく。
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応援部隊のやり取り
???『こちらウィングダイバー(以下WD)隊・ペイル22! 戦闘中の部隊を援護する!』
本部『上空から前線の部隊を支援しろ』
WD『イエス・サー!』
???『こちらグリムリーパー隊(以下GR隊&隊員&GR隊長)。誰か応答してくれ』
情報部『何故あなた達フェンサーの特殊部隊が?』
GR隊長『228の襲撃を生き延びたが228の部隊は基地を放棄したらしい』
本部『現在228の生き残りが戦闘中だ。支援してくれ』
GR隊長『了解。グリムリーパー隊突入する!』
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兵士C「ウィングダイバーと……黒いフェンサーだと!?」
軍曹「グリムリーパー隊か!」
ファイブス「なんだ、グリムリーパー隊とは?」
ファイブスが軍曹に質問する。
軍曹「死神部隊だ。以前の紛争でコンバットフレーム3機を歩兵だけで破壊した部隊……今の隊長はその時の生き残りで指揮官だった。さらにその戦闘で多くの部下を失った……あのアーマーの色は喪服みたいなものだ」
GR隊長「グリムリーパー隊、殲滅目標を確認。軍曹! 雑魚は俺達がやる! お前らレンジャーとウィングダイバーは塔を破壊を優勢しろ!」
グリムリーパー隊が盾を構え、スラスターダッシュを使用して次々とブラストホールスピアで怪物を処理していく。
???「こちらレンジャー12! 装備はグラントM40です! グレイプと共に到着しました!」
本部「グレイプ! レンジャー12!前線に合流し、『塔』を攻撃しろ!」
レンジャー12『了解! 突入する!』
合流したレンジャー12のグラントM40の連続攻撃で『塔』は爆発して崩れる。
GR隊長「こちらも制圧完了だ」
残っていた巨大生物もグリムリーパーが制圧。
情報部『そんな…バカな!』
本部『どうした?』
情報部『落下軌道から射出地点を特定しました……敵の大型船が降下を開始……到着時間が……今です! 上空に警戒してください!』
情報部の言うとおりにファイブスは上を見上げ、ヘルメットのエレクトロバイノキューラを使う。
ファイブス「敵の宇宙艦!? ………軍曹! 全員後退だ!補給地点まで下がれ! あの宇宙艦はヤバい!」
大型船を見た途端、ファイブスは叫んだ。
情報部『ファイブス二等兵! 情報の収集を優先してください! これは命令です!』
情報部が無線で叫ぶ。
ファイブス「ふざけるな! 全員死ぬぞ! お前ら下がれ! 退避だ! 《アイツ》はヤバい物を載せている! 情報なんど今でなくとも集めれる! さっさと下がれ!」
叫ぶファイブスを見て何人かの兵士が下がっていく。
本部「軍曹! グリムリーパー! ファイブスの言うとおり総員一旦退避しろ!」
本部もファイブスの判断を支持し、退避を命令。
情報部『……戦闘エリア周辺5kmの地域に緊急避難命令を発令。現在戦闘中の部隊は敵大型船の監視を続けてください』
本部『避難誘導は別の部隊を出す。後、コンバットフレームの増援もうすぐ合流する。機体は『アサルトミサイル』を向かわせている』
退避した先で少し休憩していた。ファイブス達。一応レーションが支給されたので食べた。缶詰のレーションで大缶が二個入っており、けっこう美味しい物だった。
食事も済ませ、停船したままの巨大型船を監視しいた
WD隊員「敵に動きあり! ハッチが開きました!」
軍曹「コンバットフレーム!起動させろ! 俺もミストラルで出る!」
レンジャーA「な、何か降下させている!……小型の円盤です!」
ファイブス「あれは攻撃ドロイド…無人攻撃機か?」
それぞれの隊員が武器を構える。
GR隊長「アームハウンドとデクスター自動散弾銃を用意しろ。」
GR副隊長「マルチチャージャー8-8と組み合わせた立体機動戦闘を見せてやる」
グリムリーパー隊も装備を変更し、対空戦闘可能な物にする。
ニクス2『起動完了』
ニクス4『起動した』
ミストラル2『よし。いつでも戦闘可能だ』
コンバットフレーム部隊も起動完了
ブラッガー『全システムOK。動ける』
本部『敵の無人機を破壊しろ! 市街地の拡散するわけにはいかん!』
???『こちらニクス11。ミサイルアサルト。ネリング自走対空ミサイルと共に到着した。部隊と合流する』
本部『敵は多数の無人航空機を投下した。支援しろ』
ニクス11『了解。合流し、支援する』
GR隊員「あの無人機、ライトが赤くなったぞ!」
本部『総員!攻撃開始せよ!』
巨船襲来・Bにつづく
後書き
遅くなりました……ほとんど完成していた物を再度書き直していたので………
ちなみにグリムリーパー隊のブラストホールスピアの性能はEDF4.1基準のM6ですので二段目は200mも届く武器。
マルチチャージャー8-8はオリジナルの補助装備。実際ゲームにあったら反則性能である。
GRシールドの性能もマスターシールドクラスなので強い。
補助装備2はシールド保護Y型を装備。
一応、ブラホ以外にも立体機動もできることにしています
ちなみに筆者がEDF5で一番好きなNPC部隊はグリムリーパー隊→軍曹チーム→スプリガン隊の順番です。
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