八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百九十七話 読破してその十二
「主人公いじめるとかないから」
「それがばれる位になるト」
「確かに頭が悪いあるな」
「いじめキャラがお気に入りで贔屓しまくるとか」
「それもないネ」
「悪いというかおかしいあるな」
「何もかもがおかしくて」
作者の人間観も常識も疑ってしまう。
「正直その作品が終わったら」
「もう二度となノ」
「漫画描いて欲しくないあるか」
「それで他の創作モ」
「そちらもあるな」
「どうせそんな人小説でもゲームでも碌な作品造られないから」
例えば敵役の小悪党を依怙贔屓して何かといい目に遭わせたり主人公達が何時までも同じ場所をぐるぐるしている、こんなゲームが面白い筈がない。いい加減何時新しい大陸かダンジョンに行けるんだとなるだろう。
「本当に所謂異世界チートものでも」
「その最近多イ」
「ああした作品あるな」
「異世界にいって主人公が大活躍すル」
「最近日本でやけに多い作品でもあるな」
「ある程度の実力がないと」
少なくとも主人公をそう書けてしかもそうした作品世界を知っているだけの本やゲームを目にしていてだ。
「書けないから。そうした話ってストーリー進しね」
「だから実力も必要なノ」
「そうした多過ぎるって作品もあるな」
「うん、あとそのいじめ漫画とにかくキャラが酷くて」
このキャラの酷さも問題点だ。
「登場人物の能力が軒並み低いのよ」
「そうなノ」
「そこも駄目あるか」
「シュミレーションゲームの数値だと百を最高にしてね」
キャラクターの能力だ、知力とか政治力とか戦闘力とかのそれだ。
「全部二十代とか十代のキャラばっかりなんだ」
「創作者は自分以上のキャラを創作出来ないっていうけれド」
「その作者は能力低いキャラしか出せないとあると」
「それじゃあネ」
「その作者もあるか」
「うん、だからね」
そうしたこともわかるとだ。
「能力が凄いキャラを書けるってことは」
「それが無敵主人公でもネ」
「所謂私無茶苦茶強いあるでもあるな」
「それでもね」
本当にそうしたキャラもだ。
「自分がそうしたキャラを知っていないと書けないしそうしたキャラを出せるだけの能力がないと駄目だから」
「異世界無敵主人公についてモ」
「書くにはそれだけのものが必要あるか」
「その漫画でわかったよ」
実は僕はこれまで異世界無敵主人公ものを軽く見ていた、けれどその漫画のあまりもの酷さでわかった。
「あまりにも酷い作者だとね」
「もう無敵主人公も書けなイ」
「そうあるな」
「それがわかったよ。だからデュマはね」
今読破した三銃士を書いたその人はだ。
「物凄いものを持っていたんだよ」
「三銃士に出て来る人達を書ける位ニ」
「それだけ凄い人あるな」
「しかもストーリーもちゃんとしているうえに進んでいるかラ」
「余計にいいあるな」
「デュマは絶対にダルタニャン達いじめなかったから」
モンテ=クリスト伯もだ。受難はあってもそれは主人公を成長させて次の段階に至る為のステップだ。
「それで楽しむことはしなかったから」
「その作者とは全然違うネ」
「本当にそうあるな」
「まさに月とスッポンネ」
「同じ創作者でもあるな」
「正直僕もね」
素直に思うことだ、このことは。
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