八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第百九十六話 八条学園の結界その十一
「だからね」
「その間にあるな」
「ダルタニャンはルイ十四世の前半だから」
三銃士の後の第二部の十年後と第三部の鉄仮面はだ。
「だからね」
「その話がルイ十四世の後のお話だと」
「火刑法廷は結構後だったかな」
モンテスパン侯爵夫人とかが出て来る時代だ。
「そういえば」
「そうだったあるか」
「だからね」
「ダルタニャンの時代ではなかったあるか」
「そうかもね、しかし」
「しかし?」
「ルイ十四世って統治本当に長かったね」
七十五年のそれはだ。
「日本だと昭和帝が六十四年、実質六十九年だけれど」
「実質あるか」
「大正十年位から摂政を務めておられたから」
父君である大正帝の代理を務めておられたのだ。
「その頃も数えるとね」
「実質六十九年あるか」
「うん、まあ最初の十代の方は」
神武帝からだ。
「まあね」
「大昔あるな」
「中国でも春秋時代だね」
「東周時代あるな」
中国ではこの時代、春秋戦国時代をこう呼んでいるらしい。周王朝が東に遷都したからこの名前になっている。
「その頃は」
「うん、その頃の十代の方々は」
「もっと在位が長いあるか」
「百歳とか普通に生きておられるから」
当時だと信じられない年齢だ、今でも相当な長寿だ。
「それでね」
「在位もあるな」
「物凄く長いけれど」
それこそルイ十四世以上にだ。
「これはちょっと置いておくね」
「伝説の話あるか」
「うん、実在されていても」
実在されていないという説も有力だ。
「それでも何か当時は今の一年が二年だったとも言われているし」
「だとすると五十歳あるな」
「そうなったら普通だしね」
「じゃあその方々は、あるな」
「実際はね、そんな在位もね」
普通に数えたらルイ十四世以上のそれもだ。
「半分になって」
「普通になるあるな」
「そうなるし。だから普通に考えてね」
「在位の長さはルイ十四世が一番あるか」
「五歳で即位して」
父王であるルイ十三世三銃士の最初の王様が崩御してだ。
「それでね」
「ずっとあるか」
「そうだったから」
それでだ。
「在位期間の記録らしいね」
「やっぱりそうあるな」
「中国でもだよね」
「清の康熙帝が六十一年ある」
「教科書にも出てるよね」
「この人が一番長いある」
中国の皇帝の在位でだ。
「その次が六十年の乾隆帝ある」
「その人も清だったね」
「間に雍正帝がいるある」
この三人が清の黄金時代の皇帝達で三人共学問にも励んだことでも知られている。
「それである」
「三人がだね」
「有名あるよ」
「そうだよね」
「まあそれでもある」
「それでもなんだ」
「七十五年はないある」
それはというのだ。
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